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第82話

シンは何をしていた? あの学園で。 ミサキは知っている。 シンは何も知らない新入生のオメガを好んだ。 言いなりになりやすいからだ。 オメガの身体が嫌で泣いてる、まだ幼い11歳位の少年達を。 アルファにしてみればオメガの年齢は関係ない。 オメガの時点でアルファのための存在だ。 その身体は貪るためにある。 だけど、オメガに成り立ての少年は本当にただの少年なのだ。 ほんの数ヶ月前まで、普通の少年だったのだから。 シンは嘘はつかない。 だけどそんなオメガ達をたらしこんだ。 ベータの恋人がいることは明言して、番にしようと迫ってくるアルファ達と自分を別にしてみせた。 まだちゃんと恋もした事がない、少し前まで普通の少年だったオメガ達はアルファに怯えた。 当たり前だ。 大きな身体のアルファ達に迫られるのは、ただの少年だったオメガ達には恐怖でしかない。 しかも、一生を縛られるというのだから当然だ。 永遠に1人のアルファに囚われること、そしてそれを隠そうともしないアルファ達に怯えていた少年たちにとって、シンは安心出来る存在だった。 でも、狙っているのは同じだとオメガ達には分からなかったのだ。 そこから、シンに付け込まれて。 ベータの時にはなかった身体の疼きとか、強い性衝動とか。 アルファの身体に反応してしまうこととか。 ベータではなくなった不安とか。 そんな色んなことをシンに利用されて。 オメガ達はシンに堕ちて言った。 ある意味、求めるオメガには愚直であるアルファ達よりずっとシンはタチが悪かった。 「オレと遊んでみる?番になんかしないから。ただ気持ち良くなってればいい」 そう笑うシンは、どうしようもなく魅力的で。 執拗に番になれと迫るアルファ達よりは「安心」できた。 一生を拘束しないと思うからこそ。 オメガ達は承諾を与えてしまったのだ。 何も知らない、不安でたまらない、幼いオメガであるからこそ。 楽しくシンの話に笑ってるはずだった、空き教室やベンチで、いつの間にかシンの指がオメガのシャツのボタンを外し、ズボンのファスナーを下ろしてる。 シャツを開かれ薄い胸を撫でられている、と分かった時には喘いでしまっている。 その指に感じてしまうのはオメガのせいじゃない。 アルファに感じるようにその身体は出来ている。 「ここ気持ち良いね」 女性のモノのように発達した、少年達がそこを見ないようにしてきた乳首。 ただのベータだった頃にはこんな風じゃなかった場所を指先で弾かれた時に、そこがどうなってしまったのこを教えられている。 指でこねられ、そんなことでペニスを硬くして、孔が濡れてることを教えられて。 シンに乳首が性器になったのだと舌や指や唇で分からせられる。 濡れきった孔に指を入れられて動かされたなら、そこで感じる気持ち良さに声を上げ続けてしまう。 「オレとシよう?気持ち良いだけだから」 と囁かれて。 幼い少年達は承諾してしまう。 そして。 オメガ達は容赦無く教え込まれた。 何も知らない身体に、誰も触れたことのなかった孔にいきなり奥深く突き立てられ、乱暴に突き上げられながら。 キスも知らずに奥で感じることから知る。 そんなことが。 こんなのが気持ち良いんだと。 こんなにされても感じてしまうんだと。 これがオメガなんだと。 シンの乱暴さに怯えて泣きながら、でも、オメガ達はそれを受け入れていた。 奥に何度も出され、喉にも押し込まれ、それでもそこでさえ感じることを知る。 項以外は血が滲む程噛まれ、身体を文字通り味わわれ、抜いて貰えずに残酷に貫かれ、突かれ続ける。 服さえ脱がないシンに、裸に剥かれて、好きなように使われて。 でもそれはアルファのセックスで。 だからオメガはそれを悦ぶ。 オメガ達はシンに狂った。 一度教えられたなら、虜になった。 シンに求められたなら自分から使われるようになった。 シンがあの学園でしていたこと。 それはオメガの消費だった。 不安で傷ついたオメガ達を利用していたのだった。 シンは。 楽しんでいた。 幼いオメガを堕とすことを。 孔を使った。 オナホのように。 確かに同意はあった。 「承諾」の言葉をオメガ達はシンに与えた。 だからオメガ達はシンを許した。 同意を与えたのは自分だから、と。 だけどそれは。 許されることじやなかった、とミサキは今思う シンは。 苦しまなければならない。 オメガ達を傷つけたのだから。 ミサキはシンとその恋人を追って、ゆっくりと水族館に入っていく。 いつも奪われるのがオメガだなんて。 そんなのオカシイだろ? ミサキは決めてた。 シンからあの恋人を奪う。 それは簡単なことだった。

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