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ちょっと休憩 シンの学園補食時代3

喰えるオメガはことごとく喰った。 そういう意味では選んでない。 承諾を貰えそうかだけで選んでた。 子供同然のオメガは簡単に言いくるめられた。 アルファ達はオメガにだけは愚かにも真っ直ぐなので怖がられるのだ。 そんな感じで同級生のほとんどのバージンはもらってた。 優越感はあった。 他のアルファに殺されないよう、アルファの順位もドンドン上げていった。 初めてのオメガの孔を貫くのが好きだった。 逃げる尻を押さえ込み、最初から奥まで貫きそこを虐めるのが好みだった。 わけも分からず、初めてで、それでも感じて怯えて身体の下で狂うオメガを思い切り突き上げるのが好きだった。 慣れてない方がこちらの都合良く誘導出来るし、好きに使えるから、初めてのオメガは大好物だった。 もちろん、まだ番のいない上級生のオメガも喰うようになった。 抱かれることを知ってる身体も違う良さはあった。 だけど流石に向こうも見切りをつけてくるので、一度や二度で終わる。 上級生にもなれば番のアルファが必要なことは良くわかっているからだ。 ただ、一人の上級生のオメガとは何度もした。 不特定多数のアルファとした事のあるオメガで、執着されるのかめんどくさいと言うオメガだった。 慣れてるだけあって、楽しめた。 お互い様だと言い切れるのも良かった。 一時、そのオメガとばかりしていた。 生まれて初めて、性で翻弄されることを知った。 ハマった。 オメガの身体は沼みたいだった。 ドンドン沈む。 果てがない。 絡みあい、蕩けあい、貪った。 もちろんそんなセックスより、大事な人とする、抱きしめるだけの行為や、ちょっとした性的なふれあいの方が断然良かった。 週末、寮からその人の元へ帰ることだけが楽しみだった。 同じベッドで抱き合いながら眠り、ちょっとした悪戯にその人が声をあげるのにどうしようもなく興奮して、幸せになれた。 オメガじゃない。 しかも女じゃない。 だからこそ、時間をかけて自分を受け入れられる身体にしようと思っていた。 そして、少しづつその身体に教えこんでいた。 感じるその人が可愛い過ぎて幸せだった。 本来感じる場所じゃない乳首を可愛がり、感じる場所に変えるのとか楽しくて仕方なかった。 飢えはオメガで満たした。 だからその上級生にハマってた時は時間があればずっとしていた。 幼いオメガ達みたいに喉を犯さなくても、自分から咥えてきて逆に絞り取られたし、孔の奥まで突き立てても、逃げるどころか、さらに吸い付いてくる。 そんな上級生の身体は本当に良かった。 めちゃくちゃにしてもしてもしたりなかった。 背後から突き上げるのが一番好きだった。 顔をみない方が【処理】だと思えるから。 見かける度にどこかに連れ込んで、何度も何度も犯した。 犯してと犯しても欲しがられた。 ドロドロに溶け合うまでセックスせすにはいられなかった。 それがまずかった。 上級生もシンも、互いに慣れすぎてしまったのだ。 上級生はシンを恋人のように扱いだし、シンも上級生とプライベートの話などをするようになってしまった。 一緒にランチや夕食を食べてたり。 まあ、慣れでしか無かったのだが。 慣れているので楽、それくらいの意味だった。 これは良くない。 あくまでも飢えを満たすための処理なのに。 そう思った時にはもう遅かった。 上級生がシンに番になれ、と言い出したのだ。 閉口した。 拒否した。 上級生の前で他のオメガを犯してみたりもした。 だが、上級生は諦めない。 「好きな人がいたらいたで問題ない。番になって、セックスだけしよう」 と。 オメガは番が必要だ。 番のいないオメガほど不安定な存在はいない。 ヒートに巻き込まれたアルファは、「同意」などかなぐり捨てる。「承諾」もなく番にされるし、番を持っているはずのアルファからもレイプされることになる。 上級生が縛らないシンを番にしたがったのは仕方ない。 いや、それだけ? あまりにも身体を重ね過ぎてしまった。 終わったあとの戯れ言の時間など、過ごした時間がありすぎた。 シンは生まれて初めて困った。 どうすれば良いのか。 それにシンも「嫌なら他のアルファと寝るから」と言われると何故か胸がざわめくのを否定できなかった。 アルファは抱いたオメガに執着する。 その意味を知る。 何故アルファが番以外に手を出さないのかの意味を知る。 執着は危険だ。 人間を縛り付ける。 これが複数になると、身動きが出来なくなる。 だが、シンはまだ、決め兼ねていた。 そのオメガを憎んではいなかったからだ。 そんなときでも、つい、そのオメガをまた抱きさえした。 美味くてたまらなかった。 酷くしてやりたい、苛立ちがまたセックスを楽しませた。 どんなに酷くしても。 オメガはそれすら食らった。 「自分のオメガ」だという思いがあった。 愛してなどいないのに。 だけど。 「どうして、お前がこの写真を持っている」 その日、シンはキレた。 何故か上級生が大事な人の写真を持っていた。 誰かに撮らせたものだとわかった。 上級生に執着するアルファに調べさせたのだと。 シンを殺そうと狙っているアルファの一人だ。 「どういう子かな、と思って」 と上級生は勝ち誇ったように言った 自分はシンの大切な人より価値があるとでも思っているかのようだった。 その態度にムカついた。 上級生はしてはいけないことをした。 だからシンは一切迷わなかった。 最後に沢山犯した後、中に出しながら首を締めて殺した。 オメガはさすがに中々死ななかったけれど、ちゃんと死んだ。 その後アルファを呼び出して、こちらも殺した。 復讐などで大事な人に害されてはいけないからだ。 アルファ相手は少し、いや、それなりに大変だった。 でもそこは問題じゃない。 殺した理由にこのアルファにこのオメガの上級生を渡したくはなかったことからの憎しみがあったことに気付いて、シンは驚く。 このアルファにこのオメガをわたすのは嫌だったのだ。 1ミリも愛してないのに。 愛してるのは一人なのに。 オメガへそれでも執着する自分はアルファなのだと。 そう、殺したオメガの目をそれでもそっと閉じてやったし、埋めてやった。 これは自分のオメガだった。 死んでくれてホッとしていた。 もう執着していたのだ。 大切な人がいるのに。 アルファは深い池に沈めた。 一緒には埋めるわけかなかった。 シンが二人を殺したことに気づいた者はいたはずだ。 殺したとは思わなくても、二人が消えた理由であること位は。 でも、 全ては無かったことになる。 アルファがどの地位にいるのかだけが問題なのだ。 そこからシンは、特定のオメガとは寝なくなった。 カウンセラーを利用するようになった。 カウンセラーの醜い顔と、アルファを憎む心が必要だったから。 いずれ、このカウンセラーを他のアルファから切り離す、と決めていた。 やはりオメガを共用するのは好きじゃない。 何よりこのカウンセラーは、シンの大事な人のことを知っていて、その大事な人を守る気でいてくれている。 それが一番大事なことなのだ。 大事な人は何も知らなくていい。 何一つ。 だから、自分の【オメガ】にするならこのオメガしかないだろう、と。 何より。 カウンセラーの身体は殺したオメガ以上に美味かった。 飢えを満たす、そのためだけにシンはオメガを抱き続ける。 おわり (本編にもどります)

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