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第100話
アキラはミサキをベッドにうつ伏せでに横たえた。
ミサキが後ろから突かれるのを好むからだ。
ミサキは自分が感じてしまうのをアキラに見られるのを嫌った。
理性が無くなれば、もう何も気にしなくなるが、それまではアキラに顔が見られるない後ろからされるのが好きだとアキラは分かっている。
服はあっという間に取り除かれて、アキラも服を脱ぎ捨てて、背後からのしかかられた。
項を大きな口で噛まれながら、手で胸を揉まれ、乳首を摘まれる。
項を噛まれる無防備さに感じさせられ、熱い指のどうすれば1番ミサキが感じるかをよく知っている動きに
責められる。
アキラはキスができないからその代わりに項を舐めて噛むことを好んだ。
ただでさえオメガには敏感なそこを、ミサキは感じすぎてしまう場所にアキラによってかえられている。
コリコリと擦られる乳首の刺激と、歯が項の皮膚に食い込む感触にミサキは思わず叫んでいた。
乳首を弄られるのが好き過ぎた。
ああ、でも、後ろから突き上げてそうして欲しいと、願ってしまう。
勃起させ、孔を濡らして泣き喚くミサキはただのアルファを欲しがるオメガでしかなくて。
そんな自分をミサキが嫌悪してしまうのをアキラは知っているから、ミサキが何もかも分からなくなるまでは、顔を見ないで犯してくれるのだ。
ミサキが欲しがって言葉にしてしまうより先に、濡れた孔に熱くて硬い大きなモノがあてがわれる。
でも、それを 欲しがり動くミサキの腰をアキラは少しは楽しんでしまったようだった。
少し押し殺した笑い声がしたから。
嬉しそうな。
ミサキは怒って振り返り睨みつけようとした。
だがすぐに、ミサキが欲しがっているのではなく、アキラが犯したいのだと、分からせるようにアキラは乱暴にミサキの奥まで貫いた。
反り返るミサキの背中。
尖った乳首を指先で潰されながら串刺しにされる。
濡れて欲しがる隘路をこじ開けられる。
乱暴に、1番奥まで。
尖って疼く乳首を潰されながら、脳まで焼けた杭に貫かれるような衝撃に奪われる。
あひぃいいいいい
ミサキは涙と涎を垂れ流しながら叫ぶ。
気持ち良かった。
ミサキの奥はアキラを欲しがっていた。
番が欲しくて堪らなくて飢えていた。
一晩でもこれ無しでは居られない、とミサキの身体は言っていた。
ミサキの孔に全力で絡みつかれて、アキラが呻く。
「たまんねぇ・・・すげぇ・・・」
さらに重く強く突き上げられ、ミサキの身体がガクガクとゆらされる。
重くて強い突き上げは、オメガで無ければ相手を殺してしまうものだ。
アキラは手加減しない。
そんなの。
ミサキの身体は欲しがらないからだ。
あぎいぃいいい
ひぅうううっ
突かれる度にミサキは叫ぶ。
それは内臓を喰われるようだった。
ぐちゃぐちゃに中を引きちぎられる甘さだった。
アキラは耐えられないかのように、項に歯を食い込ませる。
血が流れるが、それはその傷口の一つ一つが性器になって、これもまた性器である歯を迎えいれているような快楽だった。
「美味い・・・」
アルファという獣が呻く。
ミサキの内臓を灼熱の杭でぐちゃぐちゃにしながら。
口の端にミサキの血をつけながら。
オメガの身体はこの程度の傷なら明日の朝には塞がってしまうし、数日で跡も残さない。
だがミサキの身体は歯型があちこちに残っている。
オメガの回復力でも追いつかないのだ。
毎日毎日されるから。
でも、アルファに喰われることでオメガはアルファを喰らうのだ。
今度は肩に歯を立てられ、孔の中の1箇所を刮げるように責められて、その執拗さと激しさに目を剥き、痙攣していても、ミサキの中は貪欲にアキラを貪っている、
ぐうおおお
歯を剥き耐えるのはアキラでもある。
「可愛い」
「愛してる」
「美味い」
アキラの呻き声
「いいっ」
「気持ち、い」
「もっとぉ・・・」
壊れ始めたミサキの本音がもれはじめる。
アキラはミサキの中に放つ。
それはアルファとオメガが1番求めること。
アキラもミサキもその時にやっと飢えを満たされる。
でも足らない。
まだ足りない
ミサキは自分から脚を広げ、この辺りから何でもするようになる。
そしてそれにアキラが狂う時間の始まりでもある。
「俺には。ミサキ。天国なんだよ」
アキラの声はミサキには届かない。
アキラが欲しくて自分から咥えにくるくせに。
アキラはミサキの髪を撫でてから、ミサキの喉を奥まで犯す。
ミサキは苦しくむせるくせに、その喉でさえも感じているのが分かってしまう。
ミサキの全てが欲しくてアキラは狂う。
喉の奥まで自分のモノだと思いたくて。
オメガでなければ死ぬ行為を繰り返す。
ミサキが死なないのなら、腹を切り裂きそれを性器にしてそこを犯したいとさえ思ってしまう。
アルファの凶暴な性衝動。
飢え。
それさえ喰らうオメガ。
・・・ただ。
歩いて、そして声をかけたかっただけ。
好きだったあの子に。
それなのに。
「それでも、俺には天国なんだよ」
アキラはミサキを窒息させながら、その喉を犯しながら言った。
ミサキの近くに居られるなら、憎まれていても。
天国でしかない。
その声はミサキに届いたかはわからない。
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