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第2話 偶然が重なる時って大体悪い結果なのは何でだろうな

……いや、待て。いやいやどう考えても! 「おかしいだろ!」 俺は思わず大声で叫んでしまった。けどさすがに仕方ないだろ。状況が状況だし、落ち着ける奴なんてそうそういないだろ。 「わぁ!もぅ、なんだよ駆。びっくりするだろ。どうしたんだよ?急に大声なんかだして」 俺が大声を出した事で驚いてる響。悪いんだが、そんな事を気にすることができるほどの余裕は今の俺にはない。 「なんで準備する為の道具があんだよ!?お前確か彼女がいただろ!なんでそんな道具があるんだよ!?」 そうだ。こいつは過去俺らの学校の何人もの女子と付き合っていたはずだ。なのになんで男同士の奴の道具があるんだよ!? 「えぇー、そこも覚えてないのかよ。言ったじゃん。前に付き合ってた彼女の1人が興味があるから俺で実験してみたいって言ってたからなんか持って来たって」 ………いや、何その特殊すぎる状況。インパクトが強すぎて一瞬思考が停止したんだが?こんな話一回聞いたら忘れるはずないと思うんだが? …てかそもそも俺、今日の記憶が一部抜けてるんだよな。今日一日俺の記憶が抜けてる範囲で怒涛の出来事が起こってるはずなのにその部分がピンポイントに抜けてる。 「なぁ、俺色々記憶がねえんだけど、お前なんか知らね?」 俺自身は原因に身に覚えがない。てことは多分こいつが何かしたって考えるのが妥当だよな。 「あーそれ多分。梅酒飲んだからじゃないか?」 「は?梅酒?そんなの出された記憶ないんだが」 え、こいつの家って確か両親はいないから一人暮らしだって言ってたよな?その梅酒は一体どこから? 「あー駆はどこら辺まで記憶がある?」 「…辛うじて覚えてるのは、お前が飲み物を持ってきてしばらくゲームをしてたのを覚えてる」 「あーその辺りか。そりゃ覚えてないよな。」 響は納得した。というような雰囲気と声を出している。いや説明してほしいんだが。 「なぁ、どういうことなんだ?俺酒なんて飲んでないよな?」 「あー、実はな俺が持ってきたジュースな。片っぽがな梅サイダーじゃなくて梅酒だったんだよ」 まぁ、何となく察してはいたが。何してんだこいつ? 「なぁ、何で俺にそれを出したんだ?」 「いや、それについて本当はごめん!駆が飲んでたあれさ。何のジュースだったか覚える?」 そう言われて自分が飲んでいたジュースがなんだったか思い起こしてみる。えぇっと確かなんか珍しい奴と最近売りだされた期間限定の飲み物だったような気がするんだよな。 「………紫蘇ジュースと梅のサイダーだったか?」 自分でそう言ってハッとする。おい、まさか 「あはは。実はそのさ俺いっつも梅酒ってさ瓶に詰めた原液をサイダーと割って飲んでたんだよな。それでもって一々飲む時に割るのが面倒だなって思ってあらかじめ割った奴をペットボトルに入れてたんだよ。そのペットボトルがちょうど梅サイダーのものだったからちょうどいいと思ってラベルもそのままにしてたんだよ。そんで中身が梅酒だって事忘れてたんだ」 ……いや、どんだけ偶然が重なったらそうなるんだよ!?てかそれよりも 「お前、その梅酒どっかから手に入れたんだ?」 俺らまだ高1だぞ。マジでこいつどっから買ったんだよ。店とかだったら確実に年齢確認されるだろ。どう見ても成人してるようには見えねぇし。 「あはは。そんなヤバいだろコイツ見たいな目で見るなって。まぁ、何を考えてるのかは察するけどな。まぁ大丈夫だからとりあえず安心しろって」 いや、そう言われて安心できる奴は中々いないと思うんだが 「いやマジで大丈夫だって。俺中学の頃に住んでた田舎のばあちゃんの家で作ってる梅酒でそれをもらっただけだから」 え、あれ?マジで普通に大丈夫な奴かこれ? 「なんだ。心配して損したな。」 「えー酷え信じてくれてもいいだろう。だから言っただろ?大丈夫だって」 「いや無理に決まってるだろ。」 「えぇー何でだよ?」 そんなの決まってるだろ。殆ど人間は今の状況なら俺と同じ反応をとるだろ 「それも含めてそろそろ本題に入るぞ」 「?え、本題って何の事?」 「決まってるだろ。なんで俺たちが同じベッドでねてたんだ?」 正直触れたくない。けどそういう訳にもいかないよな

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