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第2話

一つ一つ部屋の窓を、壁から外の窓の日差しにぶら下がり覗き込んこんでいき、その部屋の窓にたどり着いた時、その少女と目をあった。 ちょうど少女も外を見ようとしていたのだ。 おどろいて手を離して落ちてしまうところだった。 驚いたのは、少女とばったり目があったことではなくて。 少女があまりにも美しかったからだった。 こんな青い目を見た事がなかった。 青であり、緑でもあるその目は、テレビでしか見た事のない色の変わる南の海のようだった。 そして髪もまた、ところどころが飛沫のように輝くブルーで。 そんな色の髪、見た事がなかった。 長い髪は少女の背中を覆っていた。 恐らく腰まであるだろう。 少女は車椅子に座って、その美しい目で外を見ていたのだ。 そこに窓枠にぶら下がった少年があらわれたわけだ。 少女も驚いたようだった。 少年と少女は見つめ合う。 少女は何故か叫んだりしなかった 少年が侵入してきたのは間違いないのに。 窓ガラス1枚越しに2人は互いを見る。 少年はこの世のモノとは思えない少女の美しさに魂を抜かれるかのように。 少女は外からやって来た存在を信じられないかのように。 だけど。 少女が物音に振り返り、カーテンを閉めた。 そう、少年を隠すかのように。 でも、少年は離れがたくて、窓のひさしから手を離し、窓枠に立ち、カーテンの隙間から部屋を覗き込んだ。 そして。 みた。 見てしまった。 男がこの屋敷に少女を閉じ込めて何をしているかを。 少女は悲鳴はあげなかった。 だけど口を開いて叫ぶような様子はしたから、声が出ないのだとわかった。 少女は車椅子でにげまどい、でも直ぐに車椅子を捕まえられた。 少女は車椅子から落ちて、それでも床を這って逃げようとした。 だが男は華奢な少女を抱えあげ、ベッドに投げ落としたのだ。 そして少年は。 少女が少女でなかったことを知る。 そして。 少女が人間ですらなかったことを。 男がベッドの上でまくり上げた少女の長いスカートの下にあったのは脚ではなく、滑らかな魚のような尾鰭のある下半身だった。 人魚。 噂にしか聞いたことのない生き物がそこにいた。 少年は呆然とする。 だが、そこから始まったことがもっと、信じられなかった。 男は少女、いや、人魚に性別はない、その子の、ブラウスもスカートも引き裂くように脱がせ、その身体にのしかかったのだ。 嫌がり逃げるその子の真っ白な胸を男はのしかかったまま揉みしだいた。 平らな胸は、でも乳首は発達していた。 見てしまう。 男に揉みしだかれながら、その子の乳首が尖っていくのを。 その子は首を振り、口を大きく開いていた。 舌が切られているのがわかり、少年はゾッとする。 嫌だと出ない声で叫んでいるのが分かるのに、でも、その子の身体が感じているのがわかる。 揉まれながら指先で乳首を捏ねあげられる度、その子の身体がビクンビクンと震えるから。 少年がペニスを自分で弄ったり、友だちとやり合いっこしていると震えてしまうのと同じだ。 でも。 嫌がってる。 嫌がってる それもわかる。 これは酷いことだ。 少年はそれがわかっているのに、どうすれば良いのか分からなかった。 「ああ、こんなに感じて。可愛い私の人魚。沢山可愛がってあげよう。地上で生きていくには人間の精がなければお前は死んでしまうんだからね」 窓の隙間から聞こえる声。 男はその子に酷いことをしてるのに、笑ってた。 「お前を抱けば、二度と女も男も、人間など抱けなくなる・・・今日も沢山可愛がってあげよう」 男はそういうと、その子の乳首を舐め、齧り始めた。 尖って美味しそうなその乳首は、男の口の中でどんな風になるのだろうか。 そう思ってしまった。 出ない声で、その子が嫌だと言ってるのに。 でも。 その子は感じていて。 それがもっと辛いのがわかった。 手がベッドのシーツを掴んで震えてて。 男が噛み、舐める度に身体がビクビク動いて。 あの青い目から涙を流し、出ない声で嫌だと叫び、でも、何度も何度も身体を波打たせて。 「ああ、イッたんだね」 男が嬉しそうに言って、身体を起こしたから、その子の身体がどうなっているのかを見てしまった。 魚というよりもイルカの尾鰭のような下半身にある切れ目から、ペニスのようなものが突き出していた。 人魚のペニスなのだとわかった。 人間のモノと形状は少し違ったがピンクで、見ているだけでいやらしい気持ちになるものだった。 友達との触りっこでもこんな気持ちになったことは無かった。 どんなに興奮してても、これを舐めたいなんて思わなかった。 でも。 こんなに綺麗な子の。 しかも乳首を尖らせ感じてる子のここなら。 舐めて見たい、と思った。 勃起しない間は、切れ目の中に収納されているのだろう。 その子の腹の上が白く汚れていたから。 乳首を舐めて齧られて、それで射精したのがわかった。 そんなに気持ち良いんだ、とも思った。 でも。 流す涙に、辛くもなった。 嫌だと分かるから。 「でもここにも欲しいんだろ?」 男がペニスが飛び出す切れ目に指を入れた。 その子が背中を反らして、喉を立てて出ない声で叫んだから、そこにあるのが、ペニスだけではないとわかった。 人魚に性別はない。 その意味だった。 女の子のモノもそこにあるのだ。 男の指先が切れ目に指を入れ、指でそこを楽しんでいるのがわかった。 透明な液が溢れて、切れ目から零れる。 男はもう片方の手で乳首を捏ねあげていた。 中を指でかき混ぜ、乳首を捏ねられ、その子の身体がいやらしく揺れる。 出ない声で、その子が叫んでいる。 突き立てられたままのその子のペニスが震えて、先から雫を零してて。 少年は窓の外でどうしようも無いほど、勃起してた。 でも。 可哀想でたまらなかった。

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