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【高嶺の花と生徒会長と朝日】01
「まあ、つまりはね、君が今こんなことになってるのは、全部朝日くんのせいなんだよ」
何を、言っている?朝日が、俺を、売った?全く、意味が分からない。
やっぱり朝日は俺がこんなことになるのは分かってたってことなのか?頭が混乱しそうだ。やばい、視界が、霞む、
起こした体がふらついた時だった。
「咲良くん、大丈夫?顔色が悪いし、色々あって疲れただろう。俺の部屋に行こう。その状態じゃあもう授業に出られないだろうからね」
すると、那智が脱いだジャケットを下腹部を覆う様に被せてきたと思えば、体がふわっと宙に浮くのだ。
「っわ、」
「とりあえず、この子は俺の部屋に連れて行く。これからは俺の管理下に置くから、手を出さないようにね」
那智の管理下、と言うと、他の奴はもう俺には手を出してこない、ということだろう。それに対しては安心だが、この男も腐っても生徒会、ましてや会長だ。信用はできない。
それでも、玩具を入れられ、弥生と結城に犯され脱力した体には、もはや抵抗する力は残っていなかった。
挙句の果てには、那智によるとこの状況は朝日のせいだと言う。
もう、心も体も、耐えられそうにない。
「っ、咲良・・、!」
「言っておくけど朝日くん。君にどうこうする権利はないから」
冷たく朝日に吐き捨てると、俺を抱えたまま、保健室を後にする。
そして、朝日の脇を通り過ぎると同時に呟くのだ。
「ーーああ、朝日くん、お母様はご健在かな?お大事にって伝えておいてよ」
「ッ誰が・・・!」
那智に向かって怒りをあらわにする朝日は、声が震えていた。
那智と朝日は知り合いなのだろうか。それにしては、とても仲が良い様には見えない。
「あさ・・、」
「ほら、咲良くん、行こう」
朝日を呼ぼうとする声が、那智によって制され、伸ばした手は、朝日に届くことはなかった。
一瞬、朝日と目が合ったが、動いていた口が、ごめん、と言っている様に見えた。
「はい、着いたよ。咲良くん」
那智の部屋に着き、優しくベッドの縁に下ろされると、那智は屈んで俺に目線を合わせるのだ。
「どうしようか、先にお風呂入る?」
「え、と、・・あの、俺、自分の部屋に・・、」
「それはできないな」
言い切る前にキッパリと切り捨てられると、ぽんっと頭を撫でられるのだ。
「悪いけど、一応君は生徒会室に侵入した侵入者って扱いだからね。一人にしておくことはできないんだ。ごめんね」
「・・そう、ですか」
落ち込んでいる俺を見た那智は俺の手を取ると、
「気持ちは分かるけど、また誰かに襲われる可能性がある。俺といた方が安全だよ」
と、俺の目を捉えるのだ。
「・・分かりました」
「じゃあ、体気持ち悪いだろう?先にお風呂行こうか」
「はい、」
那智の手に掴まったまま立ち上がると、なにやら下腹部に違和感を感じた。
あっ、と思った時にはもう遅かった。下腹部を覆っていたジャケットが床に落ち、中に出された精液が太ももを伝って流れ落ちると、ぽたぽたと床を汚すのだ。
「っ、ぁ」
・・・最悪だ。
那智も保健室の外にいたのなら、俺と結城が中で何をやっていたのかはもちろん分かっているだろう。
だが、まさか生徒会長ともあろう人の部屋を、中に出された他の男の精液で汚すことになるなど、もちろん俺も思うはずもなかった。
「ごめん、・・っなさ、」
隠すものがなくなりあらわになった下腹部を手で覆う。そしてこれ以上漏れ出ないよう、足を内股に閉じるが、それでも閉じた隙間から精液が漏れてしまう。
恥ずかしい、恥ずかしい、こんな姿、見られたくない、
どんどん顔が熱くなり、那智を見上げると、
「汚されて、可哀想に」
と、呟くのだ。
すると、またも体がふわっと持ち上がった。
俺を抱き抱えた那智は、
「そのままだと体に悪いね。手伝ってあげるから、かき出そうか」
と、風呂場に向かうのだ。
・・なんだか、とても嫌な予感がするのは、気のせいだろうか。
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