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「・・・ね、咲良、俺のこと嫌いでしょ」  背後から回された手がシャツの上から小さく尖った突起をすりすりと撫で付ける。  すると見えない分過敏になっている体はびくん、と跳ね上がってしまうのだ。 「ーーッ、きらい、に・・、きまって・・、んだろ・・っ」 「・・・ま、そりゃそうか。大好きな恋人にあんなにベタベタされたら、そりゃあ嫌いにもなるよね」  指でつままれたまま擦られると、胸の先端に熱が集まり、擦られれば擦られるほど痺れてきてしまうのだ。 「ひ・・・っ、ぅ・・・、ッ」 「・・・で、咲良、どうなの?そんな嫌いな奴にヤられても、気持ち良いわけ?ーーーって、聞かなくても分かるか」  先日類達に好き放題されたこともあり、その時の感覚が残っているこの体は、嫌でもびくびくと震えてしまうのだ。 「ぁ・・ッ、ぅ・・・、っ」 「ってか、男で胸感じるってどんだけあいつらに弄られてきたの?」 「ーーあ、もしかして一年の二人にも色々されちゃってる感じ?いいなー、俺も生徒会入りたかったよ」 「咲良はね、話題性からして生徒会入りだとは思ってたけど、問題は朝日だよ。・・・あいつさえいなければ、俺が生徒会に入れたのにさ」 「ーーーぃ・・っ、」  すると怒りからかぐっと胸の先を力強くつままれるのだ。  あまりの痛みに目にじんわりと涙が浮かぶ。そんな痛みに耐える俺の声を聞いた椎名は 「あー・・、ごめん、大丈夫?」 と、顎に手を添え、顔を横に向かせるのだ。  横目に見える、背後にいる椎名を涙ながらに睨み付けると、そんな俺を見る椎名は楽しそうに笑った。 「・・っふ、気ぃ強いな、やっぱ」 「ごめんごめん、ほら、お詫びにちゅーしてやるから機嫌直してよ」  背に椎名が覆いかぶさってくると、ゆっくりと顔を近付けてくる。  ーーまた思いっきり噛んでやる。キッと椎名を睨んだ時だった。 「・・ちなみに、次噛んだら朝日の目の前でぶち犯してやるから」 「ーーッ、ん・・っ」  そんな椎名の声が降ってくると、ちゅっと口付けられるのだ。  ちゅ、ちゅ、と唇を吸われ、まるで味わうかのようなキスだった。  閉じていた唇に舌を割り込まれると、熱く濡れた舌に喉奥にある舌を絡め取られてしまう。  先ほど俺が噛んだからだろう、切れている椎名の唇から出血した血さえも絡まり合って時折鉄の味がするが、それすらもぐちゃぐちゃと口内でかき混ぜられると、もう何も考えられなくなってしまうのだ。  ぼうっとしてくる頭で息の仕方を忘れてしまった俺は、呼吸が苦しくて押さえ付けられている体を必死にばたつかせた。 「~っ、んん・・ッ」 「・・は、・・あー、なに?息できなくなっちゃったの?涙目になってるし、キス下手だね。・・可愛いなあ、もう」  再び口付けられると、開かされた唇から酸素が送られてくるのだ。  頭を押さえられている為それを受け入れるしかなかったが、嫌々ながらもそれのおかげで心なしか呼吸が楽になった。 ・・というか、普通に唇を離せよ、と思った。 「っふ・・・、ぅ・・ッ」 「・・ん、上手。・・てかさ、咲良って本当に見かけに寄らないよね。朝日と付き合ってんのに他の奴らにもヤられてさ。・・ま、それはそれでムカつくんだけど」 「・・っ、俺だって、好きでヤられてるわけじゃ、ない・・・ッ」 「あは、そうだよね。咲良は朝日一筋だもんね」  すると、腰に手を回されたかと思えばぐいっと手を引かれ、景色が反転した。  窓から差し込む夕日が眩しい。細めた目の視界に椎名が映ると、体を正面に向かされたことが分かった。  ばちっと椎名と目が合うと、先ほどまで机に伏せられていたこともあり、かっと顔が赤くなってしまうのだ。そんな俺を見る椎名は可愛い、と笑って頬を撫でるのだ。 正面を向かされたことで自由になった足を必死に動かすが、股の間に椎名の体が割って入ってきたことにより、その抵抗は無意味と化した。  でもさ、と椎名は呟くと俺の手を押さえ付けたまま、衣類越しに尻を撫で、そのまま手を前に滑らせるのだ。 「・・こんなんなってたら、男はみんな勘違いするよ?」 「ーーっ、ぅ・・・、ぁ・・ッ」  衣類の中でぱんぱんに膨らんだ性器をこすこすと上下にしごかれ、思わず腰が浮いてしまう。  すると椎名は 「キツいよね、これ。脱いじゃおっか」 と呟いたかと思えば、器用に片手でベルトを緩めると、下腹部を覆っているズボンとパンツをずり下ろすのだ。 「ッ・・・!」 「は、・・いー眺め」  露わになった股の奥、そこに膨張した衣類越しの椎名の性器を宛てがわれると、腰がぶるっと震えた。 「っはぁ・・、ぁ・・・、ぅ・・・、」 「・・・ね、咲良。これ入れると絶対きもちーよ?」  一緒に気持ち良くなろうよ、とそのまま腰を密着される。そんな椎名の甘い言葉が媚薬のように感じたと共に、俺の反り勃った性器からはとろっと先走りが溢れた。

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