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「·····し、しいな··········、」 「顔色悪いね。保健室行く?てか具合悪いならこんなところにいたら尚更駄目じゃない?」  あ、それとも、と椎名は自身の顎に手を当て、何かを考えている様子だった。 「最近なにかと生徒会の奴らが咲良連れ出してるよね。それと今具合悪いのって、何か関係ある感じ?」 「っ·····、」  いきなり確信を付いてきた椎名に、俺は何も言えなかった。  そんな俺に、椎名がいぶかしげに眉をひそめた時だった。 「ーーああ、咲良。こんなところにいたのか」  開いたベランダの扉からこちらに顔を覗かせる那智に、再び俺の肩がびくっと揺れた。  見つかってしまったか、と一瞬目を伏せるが、そんな俺のことなどお構い無しに那智は目の前にまで来るのだ。  そんな俺の様子を見る椎名は、掴んだままの俺の手にきゅっと力を入れ、俺と那智の間に入った。 「·····あの、咲良、具合悪そうで、今保健室に連れて行くところなんで」  那智は繋がれている俺と椎名の手にちらっと視線を移すと、椎名に向かって張り付けたような笑顔を向けるのだ。その笑顔には、何だか不気味な影が見えた。 「ーーああ、確かに顔色が悪いね。·····じゃあ、咲良は俺が保健室に連れて行くとしよう」 「君は確か·····、椎名くん、だったかな。君は教室に戻るといい」  すると那智は「咲良、行こうか」と俺に手を伸ばしてくるのだ。  ーーパシッ  そして椎名はそんな那智の手を払い除けた。  手を払われた那智は一瞬目を見開いていたものの、相変わらず笑顔だった。だが、その笑顔の影はどんどん濃くなっていくのだ。  ーーこれは、まずい。  そう思った俺は椎名の肩を掴み、那智先輩、と椎名の奥にいる那智に視線を移した。 「ごめん、俺が大袈裟に具合悪そうにしたからこいつが心配しただけ。本当に何も関係ないから」 「ーー椎名、ごめん、心配してくれてありがとう。もう、大丈夫だから」  掴んでいる椎名の肩を、那智の元に行く為にぐいっと横に押し「手、離して?」と椎名を見上げると、この異様な空気に当てられたのか俯いた椎名はパッと手を離した。  椎名の脇を通り過ぎる際にありがとうな、と椎名にしか聞こえない声量で小さく呟くと、椎名はぱっと顔を上げ、俺を見やるのだ。  これ以上機嫌を損ねてはいけないと思い、那智の元に駆け寄ると、腰にするっと手を回してきた那智はぐいっと胸に抱き寄せてくるのだ。ぽすっと那智に身を寄せる体勢になった俺の頭を撫でた那智は、椎名に向かって勝ち誇ったように微笑んでいた。  そんな俺と那智を目の前に椎名は眉を寄せていたが、「咲良、行こうか」と那智に言われた俺は那智と共に教室を後にした。 「·····咲良、さっきの椎名くんとは、どういう関係なんだ?」  俺の息遣いが響く空き教室で、呼吸音に混じって那智の声が聞こえると、俺は息を切らしながら那智と目を合わせた。 「だから、しいなとは········、きょ、う·····っ、はじめ、て·····、はなした·····って」 「·····嘘はいけないな、咲良。そんなに酷くされたいのかな」 「っ、ちが·····ーーーーーあ·····ッ」  股に顔を埋めた那智は、反り勃っている性器をあむっと咥えて温かい粘膜で包むと、竿にねっとりと舌を這わせてくるのだ。  唾液と先走りで濡れた性器をちゅぷちゅぷと滑らされると、びくんと腰が跳ねてしまう。  やだ、と引き離そうと那智の頭を押さえるが、逆に腰を捕まれ、深くまで咥えられてしまうのだ。

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