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「っや、·····ぁ、·····っぁ··········ッ」  先端に舌を這わせながら性器をちゅくちゅくとしごかれると、あっという間に先端に熱が集まってしまう。 「っ、まって、も·····、でる·····っ、から·····、ーーーッ、あ·····っ、」  そしてどくん、と心臓が跳ねると同時に那智の口に熱が溢れた那智は口の中のそれを迷うことなく飲み込んでしまうのだ。 「········咲良、まだ終わってないからね?」  俺を見下ろす那智は息を切らしている俺の手を引いて体を起こすと、尻をぐいっと持ち上げたと思えば膝の上に座らせるのだ。 「っ、ちょ、ーーーひ、ぁ·····ッッ」  ずぶっと一気に根元まで咥えさせられると、中がぴくぴくと麻痺し、那智の性器を締め付けてしまう。 「っ、ぅ·····ぁ··········っ」 「咲良、中イキ上手くなってきたね」 「·····ぁ、まって、」  今動かないで、と言う俺の静止を無視した那智は、尻を鷲掴みにするとぐちゃぐちゃと性器に打ち付けてくるのだ。  ぱんぱんに膨張した熱い性器に串刺しにされると、腹の裏側が熱くて熱くて堪らなかった。 「っや·····、だ·····」  振り落とされないよう那智の首に腕を回してきゅっとしがみつくと、那智のふっと笑う声が聞こえたと同時に、柔らかく唇を吸われるのだ。 「っん·····、」  唇を割って入ってくる舌に喉奥にある舌を絡めとられると、下腹部を打ち付ける音と共にぴちゃぴちゃと舌が絡まる水音が響いた。  そして尖らせた舌先で上顎をぐりっとなぞられると、下腹部に直結して腹の奥が疼いてしまうのだ。 「ん、んん··········、ッ」  とめどなく込み上げてくる熱に逆らうことなどできるはずもなかった。熱が先端から弾けると同時に、那智の性器にぱちゅん!と奥に打ち付けられるとぶるっと震え、液が溢れた。 「ん、ぅ、·····~~っんん··········ッッ」 「っ、咲良、」  奥底に精液を注がれ、どくどくと腹の中に流れ込んでくるのが分かるのだ。  腹壊すし後でかき出さないと、今日他の奴らにヤられたのも含めて何回中出しされたっけ、などと考えていると、再び熱持った性器をまたも下腹部にぐりっと押し付けられるのだ。 「っ、せんぱ········っ」 「·····咲良、もう一回だけ、」  熱い吐息が耳にかすると同時にずりゅっと内壁をかき分けて入ってきた那智の熱に抗うこともできずに、俺は再び那智の体温に溶かされることとなった。  確かに、体を重ねている時は気持ち良かった。別に暴力を振るわれているわけではないし、特別乱暴にもされない。けれど、どうしようもなく辛かった。こうして生徒会の奴らに抱かれる度に、お前は抱かれるために存在している、お前には体しかないだろうと言い聞かせられているように感じ、それが虚しくて堪らなかった。 ***  朝日と別れて生徒会の連中に囲われている俺は、クラスもとい学校ではかなり浮いた存在になっている。  こんな俺に構う奴は考えなしのバカか、余程な物好きくらいだろう。  今、目の前にいる奴はおそらく、 「なあ咲良、なあなあ」  ーーいや、間違いない。かなりのバカで物好きだろう。

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