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30※
半ば無理やり類に連れて来られた場所は、職員室から離れたところにある空き教室だった。
先に入った類は机に備え付けられている椅子を引いて腰掛けると、ここに座ってとでも言うかのように、ぽんぽんと膝を叩くのだ。
下手に逆らうと面倒なことになることを知っている俺は、類の目の前まで行くと「おいで」と伸ばされた手を取り、膝の上に股がった。
「あは·····、随分と素直じゃん。·····あ、もしかしてカレシのため?」
「今ごろ咲良ちゃんのこと探してるんじゃない?」
「·····いいから、早くして」
そして類はそんな俺の態度に怒るわけでもなく「相変わらずだねえ」と笑い、腰をするっと撫でるとベルトを緩めて、ズボンの中に手を入れてくるのだ。
「っ、」
「大丈夫。ちゃーんと慣らしてあげるから」
割れ目を滑る指先は窪みを指先でなぞると、内壁に飲み込まれるかのように肉をかき分け中へと入っていった。
椎名と体を重ねたなごりが未だ残っているこの体は、類の指を欲しているかのように、ひくひくと中が震えてしまうのだ。
ほぐされている中に類はぴくっと肩を揺らすが、中が柔らかい理由を俺に問うことはなく、なぜだか口角を上げていた。それがなんだか怖く、思わず腰が浮いてしまうのだ。
「逃げないで、咲良ちゃん。ほら、もっと近くにおいでよ」
「··········あ、」
二の腕を捕まれてぐいっと引かれると、類の整った顔が真下にあった。目が合うと、類の日本人離れの綺麗な瞳に吸い込まれそうになってしまった。
そんな類から目が離せなくなった時だった。
「ーーひ·····、ぅ·····ッ」
尻を持ち上げられたと思えば、反り勃った類の性器にずぶっと貫かれてしまうのだ。
突然のことでびくびくと中が麻痺し、体を震わせる俺を見る類は笑った。
「·····ふ、咲良ちゃん、見すぎなんだけど。そんなに俺の顔好き?」
「ぁ·····、ぅ·····っ」
一気に奥まで暴かれ、震える体を支えるために類の肩に手を置いた。だが類は俺の腰に手を添え、俺の目を見つめたまま動かないのだ。
おそらく、自分で動けということだろう。椎名が俺を探しているかもしれないし、早く終わらせなければならない。それは、分かってはいるんだが。
「っぅ、·····ぁ·····、」
中がじんじんと熱く、上手く腰を動かせなかった。そんな俺を見る類は、
「ほら、早く」
と目を細め、意地の悪い笑みを浮かべるのだ。
確かにこのままではいつまでも終わりそうにない。そう思った俺は仕方なく類の首に手を回してきゅっとしがみつくと、ぐちぐちと腰を前後に揺らした。
「っあ、·····っ、ぁ·····」
「ん、じょーずじょーず」
自分で動くと自らの良いところにばかり当ててしまう。今は類を満足させなければ解放してもらえない。早く椎名の元に戻らなければ何をしていたのかと疑われてしまう。
類をイかせるべく、腰を必死に前後に動かした。自らがイくと動けなくなってしまう為、なるべく自分の良いところに当たらないようにずぶずぶと浅いところで擦った。すると、腹側の肉壁がカリでずりゅずりゅと抉られ、腹の裏側が熱くなってきてしまうのだ。
「っぅ、ぁ·····っ、ぁっ·····」
息が上がっている様子の類はそんな俺を見ると咲良ちゃんさ、と呟くのだ。
「カレシの為に早く終わらそうと必死になってるとこ悪いけど」
「咲良ちゃんが好きなとこって、ここでしょ」
瞬間、尻を持ち上げられると、ずぶぶっと奥にまで押し込まれるのだ。逃げられないようにか腰をきつく抱き締められ、奥に入ったままの性器に下から突き上げられながら奥底にある凝りをぐちゃぐちゃと突かれると、腹の奥が堪らなく熱くなり、先端から先走りが溢れて止まらなかった。
「っぁ·····ッ·····、や·····、だぁ·····ッ、せ·····んぱ·····っ、い·····く、ぃ·····くぅ·····ッ·····」
「ふは、いーよ、イって。たくさんおっきい声出して、イってみよっか」
類はなぜだか笑っていた。だが、もうそんなことどうでも良かった。
気付けば類のピストンに合わせて俺も腰を振っていて、そんな俺を見る類はふっと柔らかく笑うと、くしゃっと俺の頭を撫でるのだ。
「出すよ」と、耳元で吐息混じりに囁かれた瞬間、腹の中が一気に熱くなった。
「ーーっああ·····ッッ」
すると胸がどくんと高鳴り、熱持った先端からどくどくと白濁の液体が吹き出し、制服に飛び散ってしまう。
中で溢れた類の精液は、未だ抜かれていない性器の隙間からどろどろと股に垂れてきてしまうのだ。
「っ、あ·····、ぅ·····っ」
「ん、ちゃーんとイけたねえ。いいこいいこ」
「·····んじゃ、まだ時間はあるし、もう一回·····」
しよっか、と耳たぶを甘く噛まれ、再び腰を掴まれた時だった。
ーーバンッッ
勢いをつけて開いた扉の音に、肩がびくっと跳ね上がった。
そして早く終わらせようとしていた行為だったのに、いつの間にか夢中になっていて、その存在を完全に忘れてしまっていたのだ。
「··········さく····、ら··········、」
ーーー俺を探しているであろう、椎名のことを。
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