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第5話 R18

 四日目。  今日はどうやってされるのかと考えて、仕事が手につかない。  出来ればもう抱いて欲しい。  昨日もあれから散々舌で体中舐められ、息も出来ない程キスされて……。けど一番辛かったのは射精出来ない事だった。  ディープキスでトロトロにされ、敏感になった体や乳首を重点的に愛撫されても、射精しそうになれば手や唇、舌は無情にも俺の体から離れていく。  それに人生で初めて乳首イキしそうになってしまった……。  ビリビリと乳首から全身に快感が広がり、重たく甘い疼きが腹の中で渦巻いていたところでキツく乳首を抓られたり、引っ張られたりしてガクガクと内腿が震え腹の中に溜まった熱が出ようとしたところで、またお預けを食らって……。  ずっとその繰り返しに最後はイキたいと泣きながら懇願したのに……、結局イかせて貰えず不完全燃焼のまま眠りについて仕事場に出勤。  寝る前に一度先走りでベトベトになったボクサーは履き替える羽目になったし、今日一日ずっと今日はどうされるのかばかり気になってしまって……。同僚からは『体調悪いのか?』なんて、心配までされてしまった。  休憩中にトイレの鏡で見た自分の顔は、目が潤んで少し熱っぽくて……。そんな顔凝視出来ずにバシャバシャと水で顔を洗ってから午後の仕事に戻ったが、フト気付けばやはりどうされるんだろう? って考えてる自分がいる。  俺……、こんなに厭らしい事ばかり考える質じゃ無いのに……。  一日そんな感じで終業時間まで過ごし、定時に素早くタイムカードを切るとどこにも寄り道する事無く家路に着いた。  遼平と向き合って食事している時も、一人で風呂に入っている時も、グルグル、グルグル今日は? 今日は? ってそればかりが頭の中を占めている。  風呂から上がり遼平の部屋へと入ると 「郁哉お疲れ様~、今日は仕事頑張った郁哉を俺が精一杯癒やすからさ」  部屋に入るとニコニコの遼平が、俺をベッドへと来るように手招きしている。 「え? な、ンだよ……?」  オズオズとベッドヘ近づくと、バスタオルを敷いたベッドが目に入り、ン? と遼平の顔を見れば 「パジャマ脱いでバスタオルのところに寝転がってよ」 「何?」  言われて素直にパジャマを脱いで、ベッドへと上がりながら尋ねた俺に遼平はニコニコの顔を崩さず 「今日はさ、郁哉にマッサージしようかと思って」 「マッサージ?」  ベッドヘ上がって、遼平の台詞に固まる俺を 「ン、そうそう普通のマッサージな。ホラ俺部活でたまに終わってからしてもらうんだけど、最近それ教わっててさ。それを郁哉にしてやろうかなって?」 「教わったのか?」  遼平からの意外な申し出に、そう聞くと 「そうだな。部活の顧問がたまにマッサージしてくれんだよな。それが結構気持ち良くてさ教わったんだ」 「そう、なんだ……」 「そうそう、だからうつ伏せで横になってよ」  マッサージとかいつぶりだ? てか、今日はそういう雰囲気じゃ無くって事か?  俺はバリバリそういうつもりで帰って来たんだけど……。なんだか一人だけで盛り上がっている自分が恥ずかしくなって、そんな自分を気付かれたくなくて俺はバッと遼平に言われた通りベッドヘとうつ伏せになる。 「で、郁哉にはオイルマッサージしてやるな?」 「は? オイル……ってそんなのお前、どうした?」 「ん? 昨日ご飯行く待ち合わせ前に買ったから」 「そうなん?」 「ん、結構種類あってさ。店員に聞いてリラックス効果高いやつにしてみた」 「ヘ~~」  結構本格的に考えてくれたんだな。と、少し嬉しくもあって、それならば素直にマッサージをしてもらおうと俺は両手を自分の頬の下に入れ込んで体の力を抜く。 「んじゃ、脚からいくな」 「ん、よろしく」  カシュカシュとポンプ式のオイルを手に出しているのか、何度か乾いた音の後に両手を合わせている音、そうして遼平の手の平が脹ら脛に触れる。  馴染ませるように足首、そこからまた脹ら脛へと手の平が少し強目に上下していく。 「郁哉、結構張ってんな」 「マジか~、ケドめっちゃ気持ち良いわ」  オイルでスムーズに滑る手の平の感触が気持ち良く、またオイルの匂いもキツ過ぎず良い匂いだ。何度か脹ら脛を重点的に揉まれた後、太腿の方へと手が伸びてくるが痛気持ち良い位の圧力で、俺は、はぁ。と溜め息を出す。 「気持ち良い?」 「ン~~、ケド、寝ちゃいそう」 「良いよ。そのまま寝てても」 「ン~~……」  反対側の脚も同様にオイルを塗って解されていく。普段あんまりマッサージとかにも行かない俺は、こんなに気持ち良いのか~、たまには仕事帰りにでも寄っても良いなぁ。なんて思いながらウトウトし始める。  脚が終われば次に腰、背中と程よい圧力をかけられながら遼平の手が俺の体を滑っていく。 「なぁ、なんか脚温かいんだけど?」 「あ、解る? コレ温感らしいよ」 「へぇ~、そんなのもあるのか」  塗られたオイルがじんわりと温かく、更に俺の眠気を誘う。 「よし、郁哉今度は仰向けになって」 「ン」  遼平に言われるまま体を半回転させて仰向けになると、また脚の方からオイルを塗ってマッサージされる。  月曜からの疲れを気持ち良く癒やされていると、ムズムズとした感触に体がピクリと反応する。 「ンッ……は、ァ……」  ん? なんだ……? それにこんな甘い声……。誰が……  何度か気持ち良さに意識が遠退いていた俺は、閉じていた目を薄っすらと開く。 「あ、目ぇ覚めちゃった?」  上から覗き込むように俺の顔を見詰めていた遼平がニコリと笑ってそう言った瞬間。 「ヘ、ぇ? ……ンァッ?」  ビリッと流れた甘い電流の感覚に俺は間抜けな声を上げてしまう。 「気持ち良いだろ?」 「ヒ、ン……ッ、何、して? ぁン……ッ」  遼平は俺にマッサージしてるのに、体が……変?  俺は回らない頭で目を見開いて、何をされているのか確かめるように顎を引いて下を見ると、オイルでぬるついた乳首を遼平の指先が上下に愛撫している。  その事実を視覚で捉えた俺は、ピンピンと弾かれる気持ち良さに先程よりも敏感に反応してしまう。 「ンンッ……遼、平……何? して……」 「イヤ、だからマッサージ?」  マッサージ? って、そんな乳首ばっか刺激しないだろ!?  そう反論したいのに、オイルでいつもと違った感触が快感を倍増させているみたいで……。立ち上がった乳首を摘まれて伸ばすようにシコシコと引っ張られ俺は胸を付き出す形で背中を反らせてしまう。 「あ゛ッ……、ダめ、だ……それッ、気持ち良い~~ッ」 「気持ち良い? もっと気持ち良くさせるな?」  手の平全体で胸を揉まれ、乳首が押し潰される感覚に唇を噛んで喘ぎを止めると 「ちゃんと言ってくんないと、解んないじゃん?」  そのまま手の平を臍まで滑らせたと思ったら、遼平は俺の脚の方へと移動して閉じていた脚を広げ、その間に座るとオイルを自分の手へ出し 「リンパも流そうか? 結構むくんでるし」  なんて言いながら太腿の付け根の方まで手を滑らせてボクサーの中へと手を差し込んでくる。 「え? ………ッな、何……」  リンパを流すって、どうやって? と聞く前に入ってきた指が鼠径部をスリスリと上下して、それに伴って親指が微かに玉にあたる感触に俺は上半身を捩らせて枕に顔を埋める。 「郁~哉、気持ち良い?」  上体を俺の方へと傾けて聞いてくる遼平の吐息が耳元をくすぐって、俺はビクリと首を窄めてしまう。 「顔見せてよ? なぁ、郁哉?」  甘い声で言われて、俺はオズッと枕から顔を離して遼平を見上げる。 「ハハッ。堪んないって顔してる」  俺の表情を見て満足したのか、止まっていた指が再び鼠径部を刺激し始める。それと同時に遼平の舌が先程の愛撫で勃起した乳首に伸びてピチャピチャと先端を舐めるから…… 「ン、ぃ゛~~~ッ、ダ、メ……リョ……ヘ……ッ、一緒、は…無理」 「無理かなぁ?」  俺が無理って言ってんのに……ッ、何でお前が、疑問系で返してくるんだよッ!  ギッと睨み付けたいのに、気持ち良さに目に力が入らない。  ボクサーの中で完勃ちしている俺のモノは、トロトロと先走りを流しながら限界が近いのかビクビクと痙攣し始めていて 「遼、平……ッイ゛、ク……からぁ……も、……もぅ゛、イッちゃ………ッ!」  気持ち良さに持ち上がった腰が、ヘコヘコと上下に激しく揺れる。それと同時に内腿やお腹も痙攣し始め臀部がキュウッと中央に力んで寄ると、パッと遼平の指と舌が俺の体から離れる。 「んじゃ、マッサージ終わりな」  …………………。鬼かよ。

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