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第11話 素直に言えないならまたお仕置きするよ。R-18

「なぁ、旭。本当にアナル拡張して良かったのか?」  心配そうに覗き込む敦を見て、顔を上げた旭は。覚悟を決めて敦と目を合わせた。 「あぁ。そうしないと、敦の挿れられないし。それに俺初めては敦って決めてたから」  ついに言ってしまったと、顔だけでなく体まで熱くなる。  目を逸らした旭の頭を、敦は優しく撫でながら微笑んだ。 「旭……。俺、本気で人を好きになったの旭が初めてで、旭と出会ってから本当に幸せで楽しいのに、そんな嬉しいこと言われたら旭のこともっと好きになって、手放せなくなるだろ」  言いながら、泣きそうな声になる敦に気づき、旭は再び目を合わせたる。  幸せで潤んでいる透き通った瞳は、とても綺麗だった。 「いいよ。俺はずっと敦だけを見てたから」  見つめ合うとまた、お互いに唇を近づけて触れるだけの優しいキスをする。  まるで誓いの口づけのようだと思いながら、旭は敦の首の後ろに手を回した。  唇を離すとお互いに見つめ合い微笑む。 「これ以上くっついてたらまたやりたくなりそうだから、そろそろお風呂入ろうか」 「そうだな……」  敦がテーブルに置いてあるティッシュボックスからティッシュを取ると、お腹に付いている精液を拭き取っていく。 「本当は舐めたいけど、それやるとまた勃っちゃうから我慢しなきゃな」  しょんぼりした顔をしながらお腹を拭く敦に、旭は呆れながらティッシュを取り、精液を拭き取っていく。 「今度は時間と体力がある時にやろうな。俺、もしかしたら腰抜けてて立てないかも」 「初めてで二回もイッちゃったし、プラグも入れてるもんな。お姫様抱っこして浴室まで連れてこうか?」  上機嫌に笑いながら、敦は旭の持っている使い終わったティッシュを回収する。  ティッシュを渡した旭は、顔を赤くしながら口を尖らせ、。 「そんなの恥ずかしい」  「旭の恥ずかしいの基準がよく分からないけど、とりあえず連れてくから首に腕回して掴まってろ」  敦はソファから降りると、旭に近づいた。  上半身を起き上がらせた旭が、観念して自分の首に腕を回したのを確認すると、敦は片手を背中に置き、そのまま膝にも手を入れて軽々と持ち上げた。 「重くないのか?」  恥ずかしさを忘れるために、旭はとりあえず質問をした。  敦はにこにこしながら、脱衣所へと歩いていく。 「全然、相手が旭だからだろうな」 「そんなこと言うなって、ますます恥ずかしくなるだろ」 「旭、さっきっから顔真っ赤にしっぱなしで可愛い。これから一緒にお風呂入るのに、そんなんでどうするんだ」 「一緒に入る気なのか!?」 「だって立てないのにどうやって入るんだ。ほら、着いたぞ」  敦が旭を洗面台の前に下ろす。  旭は洗面器に体をもたれかけさせながら、後ろ手で掴んでバランスを取った。 「そりゃ、そうだけど一緒に入ったら……」 「まだ昼間だし、風呂で一回くらいする時間と体力ならあるだろ。ほら、パンツ脱がすからな」 「ちょっとまっ……」  待ってくれという言葉を言う前に、敦の手が旭の下着を下ろしていく。  半勃ちしてしまっている陰茎がぴょこんと顔を出した。 「ねぇ。旭の可愛い半勃ちおち◯ちんが触って欲しそうにこっちを見てるけど、俺はどうすればいい?」 「みっ、見るなぁ!」  旭は手で陰茎を隠したかったが、体重を支えていないといけないため、隠せずにもじもじと脚を動かすしか出来なかった。 「でも、おちんちんは見て欲しそうに俺の方を見てるよ。よしよしして手懐けてみようか」 「人が手が使えないのをいいことに、好き勝手す……あっ♡」  敦はお椀型にした手のひらを亀頭にかぶせると、ぐりぐりと縁を描くように捏ね回した。  突然の刺激に旭の体はビクッと反応してしまう。 「ほら、よしよし。いいちんちんだな」 「やっ……♡そんな……っ♡なでかたっ♡」  自分でもした事がない気持ちが良すぎる触り方をされて、旭は腰をみっともなく突き出してしまった。 「ちんちんは撫でる度にエッチな汁出して喜んじゃってるよ。ほら、よしよし」 「らっ♡らめだって……♡いって……っ♡」 「またそうやって。旭の陰毛が綺麗に手入れされてるのだって、俺にいつ見られてもいいようになんだろ」 「……ち……ちがっ♡」  本当はそうだったが、旭は素直には言えなかった。  陰茎を手のひらでぐりぐりされながら、愛おしそうに陰毛の先を撫でられると、敦が与えてくれる愛に対して素直になれない自分にますます嫌気がさした。 「旭のピンク色の小さな乳輪と乳頭の乳首と、黒くて綺麗な陰毛とピンク色のち◯こに、小さくて皺の綺麗なアナルをこれから俺が好き放題に出来るなんて、これ以上幸せな事ないよな」  敦のとろけそうな笑顔を見ると、ドキッと心臓が高鳴る。  陰茎からは我慢汁が溢れ出て、くちゅくちゅと音がなってしまう。  それを見計らったように、敦はくびれの部分を締め付けながら扱き始めた。 (さっき二回もイッたのに敦の手めちゃくちゃ気持ち良すぎる♡らめ♡またイッちゃいそう♡敦の手にまたイかされちゃいそう♡) 「らめっ♡もう♡あっ♡えっ……」  あと一歩でイキそうな時に急に刺激を止められてしまい、旭は間抜けな声を出した。 「また、ダメって言った。正直に言えないならまたお仕置きするよ。ほらっ」 「まってっ……離して……あっ♡」  敦に抱きしめられたかと思うと、抱き抱えられて洗面台から体を離され、丁度、鏡に太ももまでが見えそうな距離で下ろされた。  体重をかける場所が無くなった旭は顔を赤くしながら敦にしがみつくしかなかった。 「ほら、旭。鏡見てみな。旭の小さくて可愛いアナルにプラグ刺さってるの見えるよ」  尻たぶを掴まれたかと思うと、広げられる。  すると、プラグが動きちょっとした刺激になってしまう。 「見る……♡からぁっ♡ひろげ……♡ないれぇっ♡」 「広げないとよく見えないだろ。旭の小さくてキツくて俺に媚びてヒクヒクして愛液出ちゃってるアナル、もっとよく見せて」  さっきより尻たぶを広げられ、アナルの皺が広げられる。  いやらしくプラグを咥え込んでいる穴が空気に触れ、スースーしてしまう。  しかし、今の旭にはそれすらも快感に変わってしまっていた。

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