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逆愛Ⅱ《嵐side》4
「何だよ?」
「神威のところに行くんですか?」
「悩み中だ。最近寝不足だから寝たいっつーのもある。飲まされて記憶無くなるのも嫌だしな」
クリュグじゃなくたって、この人が酒に弱いのは分かる。
神威に会わせたくない。
この空間にいて欲しい。
「なら、俺の部屋で寝て下さい。神威の身代わりになりますから」
「どういう意味の『寝る』だよ」
「両方」
洸弍先輩は少し考えてから言った。
「まぁ、あっちに参加するのも面倒だしな。それでもいいぜ」
まさかの返事に驚いた。
そしてベッドに移動した。
いつも通り洸弍先輩に目隠しをして。
「きつくないですか?」
「…少し緩めろ」
言われた通り少し緩めて、洸弍先輩を押し倒して、服を脱がせ、キスをした。
「もっと舌出して」
そう言うと素直に舌を出して、激しく絡ませ合った。
素直に言うことを聞くのは、俺を神威だと勘違いしているからなのか?
キスを辞めて、その唇を洸弍先輩の耳に移動させた。
「は、ぁ…」
何度も抱いて分かったことだけど、この人は耳も性感帯なんだ。
俺が耳を舐める度に背中がピクッと動く姿が愛しい。
そして洸弍先輩の首筋を吸い付き、鎖骨へと移動し、乳首へと辿り着く。
舌で転がしたり、吸ったり。
「あっ…ん、アッ!」
それと同時に、洸弍先輩のズボンを下げて硬くなっているモノを取り出した。
もう先端がヌルヌルしている。
乳首を攻めながら、洸弍先輩のモノを扱くと喘ぎ声が増す。
「アッ、アァッ…ん、は…アッ」
もっと気持ちよくさせたくて、洸弍先輩のモノを口に含んだ。
モノを扱きながら、亀頭を攻める。
それと同時に、余った手の2本の指を俺の秘部へと挿入した。
更にイヤらしい声が増す。
「アァッ!ん…は、ぁ…アッ!い…イクぅ!」
そして洸弍先輩は俺の口の中に精液を出した。
俺ももう我慢出来ない。
ズボンと服を脱いで洸弍先輩を見ると、目隠しが取れていた。
「あれ、取れちゃいました?」
緩すぎたかな。
再度目隠しをしようとすると洸弍先輩が俺の手を掴んだ。
「早く続けろよ」
「目隠ししなくていいんですか?」
「いいから早く、俺を満足させろよ」
俺はその発言に遠慮しなかった。
そして目隠しの無いまま、俺はは硬くなった自分のモノを洸弍先輩の秘部に押し当てて挿入した。
「アァッ!ん…」
毎回思うけど、この人の中は気持ち良すぎる。
これも神威に開発されたのかと思うと胸が苦しい。
俺を見て喘ぐ洸弍先輩が愛しい。
すると、洸弍先輩が俺の手を握りしめた。
だから俺も握り返して、先輩にキスをした。
「ふ、あ…ん、アッ、い…イイ!んっ」
キスをしながら激しく突いて。
グチュグチュというイヤらしい音が静かな部屋に響く。
綺麗だ。
俺を神威と勘違いしてようと、今洸弍先輩を抱いているのは俺なんだ。
「もっ…と、奥ぅ!アァッ!ん、はぁ」
俺が突く度に、洸弍先輩の手に力が入る。
―…愛しい
洸弍先輩と目が合う。
綺麗過ぎて吸い込まれそうだ。
「見、んな…アッ、ん」
そして洸弍先輩から俺にキスをする。
俺はそれに応えて舌を絡めた。
こうして喘いでいるのも、
感じているのも、
洸弍先輩が俺を求めているからと思い込むようにした。
「もっと!あ…は、ん!い…イク!イクぅ!アッ――…!」
「は―…!」
そして俺と洸弍先輩は同時に果てた。
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