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逆愛Ⅴ《洸弍side》3
俺の恋は実らない運命。
綾くんを好きになった時もそうだったじゃねぇか。
そう割りきれば少しだけ楽になれた。
大空は俺の濡れた顔に手を添えて、そっとキスをした。
生温かい大空の唇が再度俺の唇を奪い、舌が侵入してくる。
俺はそれに応えて舌を絡ませた。
「は…ん…」
やっぱり、
大空のキスが好きだ。
強引だけど優しいキス。
このキスも最後なのかと思うと涙か零れそうになった。
大空はキスを止めて、その唇を俺の耳へ移動させた。
「あっ、…ん」
「相変わらず耳が弱いですね」
「ん…う、るせ…アッ」
こういう、うぜぇ発言も大空ならではの言葉。
俺はいつしか、そんなお前の行動すら好きになってた。
大空は耳を舐めながら俺の制服のボタンを外して、指で乳首を弄った。
「アァッ!…ん、アッ、ふ…」
そして首筋に吸い付き、そのまま唇を乳首へと移動させる。
「や、あっ…」
乳首を舌で転がし、余っている手で乳首を摘まんだり弾いたりする。
最初の頃は強引な抱き方しか出来なかったのに、今は手慣れてやがる。
何度抱かれたか分からないくらいだから、慣れるわけだ。
「アッ、…は、アァッ!んっ…」
そして乳首を攻めながらズボンを下げて、硬くなった俺のモノを取り出した。
「先端凄いことになってますよ」
自分でも思うけど、今日はヤケに体がおかしい。
足利槞唯にあんなにイかされたのに、まだ物足りない。
乳首しか攻められていないのに、容赦なく透明な液体が流れている。
大空は俺のモノを扱きながら、ソレを口に含んだ。
亀頭を舌で舐め回して、扱く速度を速くする。
「アァッ!は、あっ!…んっ!アッ、アァッ!」
気持ち良すぎて、大空の肩を掴む手に力が入る。
おかしくなりそうだ。
「アッ…は…イ、ク…!」
気付くと俺は大空の口の中に精液を出していた。
大空はそれを右手に出して、手に馴染ませた。
そして俺の秘部に中指を挿入した。
「!」
すると、俺の秘部から精液が溢れ出た。
さっき何度も足利槞唯に中出しされた記憶が甦る。
「見る、なっ…」
大空がまた悲しい顔をした。
汚い俺を見ないで、
違う、本当は―…
「これならもう入りますね」
大空は指を抜いて自分のモノを取り出し、俺の秘部に押し当てて挿入した。
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