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逆愛Ⅵ《嵐side》3

「はっ…あ、ん」 「りゅ、う…」 竜が腰を降ろし終え、俺のモノの根元までギリギリ入ったところでキスを再開した。 目を隠されているせいもあり、この香りだけで洸弍先輩とセックスしてるのだという錯覚に陥る。 俺に何度も『嫌い』と放った愛しい先輩。 今だって洸弍先輩のことが好きだ。 嫌われても、 無視されても、 それでも構わない。 それくらい本気で、先輩を想ってる。 「はっ…先、輩…」 竜は腰を上下に動かして俺を感じさせている。 「あ、ら…んっ」 繋がっている部分がグチュグチュとイヤらしく鳴る。 ――…懐かしい、温かい感覚 そういえば、洸弍先輩と騎乗位をしたことが無い。 正常位か後背位のみ。 新鮮な気がして、更に興奮している自分がいた。 ―…相手が竜だということを忘れて その段階で、俺はセックスしている相手を竜として見ていなかった。 「洸、弍…先輩」 俺を神威だと思って神威の名を呼んでいた洸弍先輩と同じように、竜を洸弍先輩だと思い込んで。 ――…切ない もう戻れるわけないのに。 だから尚更だろうか、親友を好きな人に置き換えてこんなことしてる自分が嫌だ。 でも体は止まらない。 竜を洸弍先輩だと思い込んでしまった今、俺は先輩を感じさせたくて仕方なかった。 騎乗位で俺を感じさせてる竜の硬くなったモノを右手で軽く触れてみた。 「あっ…!!」 俺が竜のモノを右手で扱く度、竜の腰の動きが鈍る。 「あっ…あぁっ!…や」 「もっと早く動いて下さいよ」 妄想した俺の言い付け通り、竜は必死になって腰を動かす。 「ん…あっ、あっ…」 竜の腰の動きでは物足りず、竜が腰を降ろすと同時に俺は腰を突き上げた。 それを何度も何度も繰り返せば、お互いに絶頂へと辿り着く。 「あっ…ん、あっ!!あっ…」 竜の喘ぐ声が個室に響き渡る。 だけど俺は竜だなんて思っていない。 温かい感触と、この愛しい香りだけで俺は―… 「先輩っ…!」 竜を抱きしめ、その唇を奪って激しいキスをした。 ―…洸弍先輩だと思い込んで 更に香りが近付くと、自然と俺の腰の動きも速くなる。 「あ…あぁ!も、俺…あら…はっ、あっ!!ぁ…ん、イクッ――…!!!」 「くっ――…!!」 そして俺は竜の中に出し、竜は俺の腹の上に出した。

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