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第6話

何か、病気を持っているのだろうか...。 百合斗くんは運動不足って言ってたけど嘘だろう。 ってなんで、出会って2日目のただの隣人の心配なんてしてるんだ。 少し自虐気味に笑いながら、キッチンへ向かう。 合コ....いや飲み会で、あまり食べていなかった事もあり、腹が減っている。 時間は夕方に差し迫ろうとしていて少し微妙な時間。 夜ご飯の仕込みと一緒に軽く作るかと考え、冷蔵庫を開く。 自慢のようになってしまうが、料理は得意な方だと思う。 まぁ、一人暮らしを十数年やっていれば誰でも到達できるレベルだが。 しかし、唯一の悩みは作りすぎてしまうこと。 毎回、1人では食べきれない量を作ってしまう。 「今日は煮込みハンバーグかな」 冷蔵庫を見渡しそう決めた俺は、早速仕込みに取り掛かる。 またやってしまった。 目の前には、およそ1人分とは思えない量のハンバーグ。 少し溜息をつき、俺の頭に彼が浮かぶ。 あ、百合斗くんにあげよ。 タッパなんて気の利いたものはないので、フライパンごと持ち、隣の部屋へ向かう。 チャイムを鳴らすと、家の中からドタドタと足音が聞こえる。 勢いよく、ドアが開きそこには満面の笑みの百合斗くん。 元気そうになった彼を見て、安堵する。 「漱石さん!どうしたんですか??」 「百合斗くん、煮込みハンバーグ好き?」 「え!めっちゃ好きっす!まさか!」 そう言って、煮込みハンバーグが入ったフライパンを渡すと、百合斗くんは更に弾けた笑顔でお礼を言う。 俺は、その笑顔に頬を綻ばせながら自室へ向かおうと百合斗くんに背中を向けた。 が、動かない。 自分の腕を見るとがっしりと掴まれている。 「漱石さん!一緒に食べましょう!」 少し考え、俺は頷く。 2人でダンボールに囲まれながら、ハンバーグをつつく。 とても幸せそうな顔で食べるもんだから、こっちもつい頬をが緩んでしまう。 あ、 「そういえばさ、百合斗くん。さっきの大丈夫だったの?」 そう問うと、百合斗くんの表情が一瞬強ばる。 少しの間があった後、百合斗くんは恐る恐る口を開く。 「実は.......花粉症で.......」 .................は? 百合斗くん....。嘘下手くそ...。 まぁ、そこまで隠したいっつーなら、なんか意味があるんだろうし深堀はしないけど...。 「花粉症ねぇ。辛いよねぇ。花粉症」 少し、場の雰囲気が重くなりながらも、俺はあと1口というとこまで食べた最後の白米を口に入れる。

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