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第34話

百合斗くんは、あまりキスをし慣れていないのか正直下手くそだ。そこが、可愛いけど。 息の仕方が分からないのか、いつも後半は苦しそう。 「百合斗くん。いーき。」 「ハァハァ。」 「百合斗くん…可愛いね。」 キスの後はいつも息を切らす百合斗くん。 可愛いから、ずっと慣れないで欲しい気もするけど……。 「…もう手暖かいね??」 そう言いながら、百合斗くんはニコッと笑う。 「お陰様で。」 あははっと笑う、彼の服の中に手を伸ばす。 笑い声は止み、徐々に顔の赤さが強まる。 触られるのを今か今かと待っている、尖りを上手く避けて撫でる。 百合斗くんは、身体を反らしながらう~ッと唸っている。 「~~~ッ!!早く、触ってよ…!!」 少し涙目になりながら、そう言う。 煽ってる……?? 「もう少し、トロトロにしたかったんだけどなぁ」 待ち侘びているそこに手を伸ばす。 先走りが溢れてぐちょぐちょになっているそれは、少し擦るだけで達ってしまう。 「漱石さん、俺もやる。」 大きく深呼吸したかと思えば、突然何かを意気込んだようにずいっと顔を近付ける。 「ん??何を??」 むくれてる顔可愛い~。じゃなくて、なんだ?? 「…………俺も舐める。」 そう言って、俺のズボンの紐に手をかける。 「……え!?いいよいいよ!!」 「なんで…。いいから!!」 涙目になりながら、訴えてくる百合斗くん。 この小動物みたいな顔…狡い… この顔に抗うことが出来なく、ただただ百合斗くんに身を任せる。 彼の手によって、俺のあそこが顕になる。 百合斗くんは、俺のを凝視しながら口をぽかんと開け固まっている。 「あの~。百合斗くん。あんまり見つめられると流石に俺も恥ずかしいと言いますか…。」 「あッ!!すみません!!……失礼します。」 そう言ってはむっと俺のを口に含む。 ・・・・・・・~~~~~~~ッ!! 可愛い……。 頑張って、俺が前回したようにやってくれてるようだが、慣れて無さすぎてただただ可愛い…。 「百合斗くん、無理しなくてもいいよ~??」 なんだか、申し訳なさが込み上げてくる。 だが、百合斗くんは諦めない。 フルフルと首を横に振り、舌で先を舐める。 「ッ!!」 ちょうどいい所に当たり、つい声が漏れてしまう。 反応してしまったとこを重点的に攻められ、熱がどんどん集まっていくのが分かる。 「百合斗くん…。もう離していいよ…。」 イきそうになり、急いで百合斗くんの顔を引き剥がそうとするが、なんせ力が強い。 ッ!!

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