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第14話**
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「由妃、こっちだよ!早くおいで!」
「待ってよ、由磨。僕そんなに早く走れないよっ………待って、待ってよ………」
「おい、待てよ由妃。俺と楽しい事しようぜ。なぁ、由妃?お前はこうされるのが好きだよな?そうだろ?」
「やっ、やめてっ……こっちに来ないで……」
「下のお口が物欲しそうにしてるぞ?もう我慢できないのか?しょうがねぇなぁ……すぐに入れてやるからな」
「………んっ、やっ…………由磨…たすけ……」
由磨っ……………………
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「由妃っ!由妃!……大丈夫か?」
「はぁ………はぁ…………ゆ…ゆうま…?」
「そうだよ。……由妃、すごいうなされてた。怖い夢でも見た?」
そうか、今のは夢か…………
あれ………
どこからが夢で、どこまでが現実なんだっけ…
昨日、僕は…………
その時、急に僕の全身がカタカタ震え出した。
「ゆ、ゆうま…………ぼく……僕………」
「大丈夫、大丈夫だから。僕が側にいる。大丈夫。何も怖くないよ。」
そう言って強く抱きしめてくれる由磨。
それでも思い出してしまったんだ、
昨日の出来事を………
記憶に蓋をする事ができたなら、一生思い出したくなかった……あんな奴の事忘れたかった。
一昨日までの自分に戻りたかった。
何も知らない僕に…………
「………ぐすっ………ゆ……ゆうま………」
「うん…………」
「僕…忘れたい………全部忘れたい………あの日の事………」
由磨の背中を強く掻き抱きながら、僕は必死に言葉を紡いだ。
助けて………由磨…………
「うん………無理しなくていい。ゆっくりでいいよ。」
そう言って由磨が僕の頭を撫でてくれる。
………だけど、消えないんだ。
あの日の感覚が。あの時の言葉が。
口内を蹂躙する舌も、下腹部を揺らす動きも。
あいつが言った真実も…………
「由磨………由磨が上書きしてよ…………全部………消したい……たすけて………」
「…………っ、ゆ、ゆき…………それって…」
「…………抱いてよ、由磨…」
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