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第26話
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身体中が痛い…………
今まで感じたく事もないような激痛を全身から感じる。あぁ、そうか。昨日の悪夢は全て現実なのかと、覚醒していく頭でぼんやりと考えた。
……疲れたな、こんな事ばっかりで。
目を開けるのも憚られる。
現実に戻りたくない。
できればこのまま眠っていたい。
そんな願いも虚しく、僕の目覚めがバレたらしく頭上から聞き覚えのある声が聞こえた。
「由妃はイケない子だ。お仕置きは楽しんでもらえたか?」
この声は、あの男だ……………
あの日、僕を犯した男。
僕の人生をめちゃくちゃにした男。
僕の父親だと名乗る男。
もう二度と会いたくなかったのに……
僕は少しでも反抗したく目を瞑ったまま寝たフリを続けた。しかし、それは男にバレていたらしく…
「おいおい、由妃起きてるだろ?寝たフリはやめろよ。起きないと昨日の動画、由磨に送りつけるぞ?」
…………え??今何て……
驚いた僕は咄嗟に目を開けて男を凝視した。
「ははっ、やっと起きてくれた。動画は既に送ってあるから安心しろよ」
「……な、なんで……。いつの間にそんな…」
「あー、由妃気持ち良くなり過ぎて飛んでたもんな?実は最初からずっと録画してたんだぜ?どうしても由妃を俺の物にしたくて……
今頃由磨はどんな顔してるかな?楽しみだなぁ」
そんな………
僕はショックのあまり小刻みに震え出した。
手の感覚も薄れて、歯がガチガチと震えて、もう頭の中がめちゃくちゃだ。
あんな僕の醜態を由磨に見られたなんて………
酷い………酷すぎるよ………
パタパタッと涙がこめかみへ流れていった。
いっそ昨日の事も全て記憶から流してしまいたい………
由磨……ごめんね。
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