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第34話**
「僕は……淫乱なんかじゃない!」
自分の心だけは負けたくなかった。
ただの強がりかもしれないし、雅由の反感を買うかもしれないけど、僕は僕で居たかった。
すると、呆れたようなため息が聞こえた。
「せっかく優しくしてやろうと思ったのに。
由妃は酷くされるほうが好きなんだな」
「ち、ちがっ…………」
「お望み通り今日は無茶苦茶に抱いてやるよ」
そう言って笑う顔には一切の感情がなく、何を考えているのか全くわからなかった。
ゆっくりとお腹を這う指。
服を着せてもらえないから、僕は全身を晒していた。手も足も拘束されているから抵抗すらままならない。
「い……いやだっ………やめろっ………」
必死に手足を動かすも鎖がガチャガチャと音を立てるだけだった。
雅由の手は、僕のお腹から乳首へと這い、先端をコリコリと撫で回す。反対側の乳首は舌でコロコロと舐めたり、吸ったりして、僕の身体はそれだけの刺激て既に反応し始めていた。
「んっ……ぁ……ゃだ……………ん……」
「やだじゃねぇだろ、もうこんなに反応してるじゃねぇか」
そう言って僕の下部に手を伸ばし、ゆるゆると扱きだした。そこは既に質量を増していて、先端からはトロトロと蜜が垂れていた。
「イヤらしい汁が溢れてるぞ。やっぱり由妃は淫乱なんだな」
「ちがっ………んぁっ………んぅ……」
「気持ちいんだろ?素直になれよ。あ、でもまだイくなよ?由妃は女の子なんだから後ろでイこうな?」
僕の前を触っていた手が徐々に後ろにまわり、後肛の縁を撫でる。
「なぁ、後ろに指入れて欲しいだろ?強請ってみろよ」
「ぃゃ…だ………いれっ…るな………」
「おいおい、せっかく優しくしてやってるのに何だよその態度は!そんなに痛いのが好きなら慣さずにこのまま突っ込んでやるよ!」
ジジッとジッパーを下げる音がして、雅由のものを後ろに擦り付けられる。
「せいぜい俺を怒らせた事を後悔するんだな」
そして………
ニヤッと笑いながら、無遠慮に僕の最奥まで一気に突っ込んだ………
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