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第11話 職場でかよ?2 近江ヒロキside

 蜜壺(みつつぼ)の中を長い指でクチュ… クチュ… とかき混ぜられ…  ヒロキは自分がドコにいるのかも忘れて、アルファのフェロモンがあふれるセンリの首筋にウットリと鼻を夢中でこすり付けながらネダった。 「センリ… 早く… センリの入れて…っ!」  年上のヒロキがセンリに甘えるのは、抱かれている時ダケだった。 「欲しい? ヒロキ、オレが欲しい?」  浅黒い肌を薄っすらと染めたセンリに、チュッ… ヂュッ… とヒロキは耳を吸われながら、たずねられた。 「欲しい! んんっ… センリが欲しい!」 「全部欲しい?」 「うんんっ…! 全部! 全部… 入れて欲しい…っ!」 <ああ欲しい! もう我慢できないよぉ…>    幼い子どものように、たどたどしくヒロキがネダると…  センリは甘く(とろ)けるような笑みを浮かべる。  指を増やされ蜜壺の中を、グチュチュッ… と突かれヒロキはたまらずセンリの首筋に噛みついた。 「ふふっ… ヒロキも全部、オレにくれる?」 「…あげるっ… あっ…! んっ… 全部あげる! センリにあげる!」 <何でも良いから、早く奥まで欲しい!!>  ズルリと蜜壺からセンリの指が引き抜かれ、ヒロキはクルリと身体を回され向きを変え、壁に押し付けられる。  下着ごとパンツを下ろされ、センリの太い指先が蜜壺の入口を開き、ヒロキの望み通り背後から一気に最奥までペニスを突き入れられた。 「ああっ!」  ガツガツと、ヒロキは大好きな場所を突かれ続け、アッ… と言う間に達してしまう。  少し遅れてセンリも達すると…  ハァッ… ハァッ… と息を乱し、呼吸が整うまで2人は無言になる。 「センリ… どうしたんだよ、急に…」  背中を熱いセンリの胸にくっつけて、ヒソヒソとヒロキがたずねると… 「だって! せっかくの休みなのに、ヒロキがオレを置き去りにするからさぁ…」  拗ねて文句をたらすセンリ。 「だからって、朝からコレは無いだろう?」 <僕の方が欲しがってしまったから、あんまり強く言えないけど…>  あきれてヒロキは抗議するが、頬が薄っすらと赤らむ。 「一度ヤッてみたかったからさぁ… 会社で中出し!」  ヒロキの耳元でセンリはヒソヒソと語った。 「もうバカッ! だからって、トイレは無いだろう?」 「ふふっ…」  機嫌良く笑うセンリ。 「・・っ!?」 <アレ?! んんんんっ?!>  一瞬、聞き流してしまったが、ヒロキはとんでもない言葉を聞いた気がした。 「ふふふっ…」  機嫌良く笑い続けるセンリ。 「今、何て言った?!」 「会社で中出し?」  機嫌良くニヤニヤと笑うセンリ。 「――――――ッ!!!!!!??」  ヒロキの頭の中が真っ白になる。 「オレの気持ちを無視して、自分の都合ダケで別れられると思ったら大間違いだよ、ヒロキ?」  茫然自失(ぼうぜんじしつ)のヒロキから…  シュルシュルとネクタイを解き、センリはワイシャツのボタンを外してエリをグイッ… と下げる。  ヒロキに有無を言わせず、センリが(うなじ)を噛んだ。 「ああっ… ふぐぐっ… むむむっ…!?」  叫び声を上げそうになったヒロキは…  大きな掌でセンリに口を塞がれ、低いうめき声だけがもれる。 「んんっ… んんっ…! んんっ…! うんんっ…」  グチュッ… チュク…ッ… グチュチュ… グチュチュ…  再び力強く腰を振り、最初の時よりも激しくセンリに突き上げられ、ヒロキは理性が戻るヒマを与えられず、快楽の嵐に巻き込まれた。  オメガにとって一番の性感帯である項に、ガッチリ噛みつかれたまま、最奥を突かれ… ヒロキは全身を貫くようなヂクヂクビリビリとした快感を、センリに気絶する寸前まで高められ…  白い壁に向かってヒロキが射精すると、センリもヒロキの奥深い場所に精液を撒き散らした。  予期せぬ強い刺激に、身体も心も受け止めきれず、ヒロキはそのまま気を失った。

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