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第19話 全部俺のだ!
薫は仕方なしに折れた。
そして今夜一晩俺の言いなりにするとも
言ってやった。薫は最初こそ渋ったが、今更何を言っても無駄だと悟ったようでこれも折れた。ざまあみろ! 俺を蔑ろに為たからだぞ。こんなに薫が好きなのに、聞く耳持とうとしなかったバチだ。
「薫一緒に風呂入るぞ!」
薫は絶句したが、約束は約束だからと俺が言い放つと、諦めて二人分の着替えを用意為した。電子音の合図で、薫の腕を取り、尻込みする薫を、強引に引っ張り風呂場に向かった。
「電気だけでも消し……」
「駄目!」
俺は薫の肌を見たかったんだ。
あの透き通るような肌を見たかったんだよ! なのに……なのに……畜生! 俺の薫がこんな酷いことになっているなんて。痣の後が黒ずんでいる。内臓は平気だったのか? 体を丸めて俯く姿が痛々しくて胸が詰まる。
痛かっただろうに……
辛かっただろうに……
涙が溢れてくる。
「誠大丈夫? 僕出ようか? 嫌だよねこんな体」
「バカ、なに言ってんだよ。薫の体俺に洗わせろ」
「嫌! それは絶対嫌! 汚……」
俺は薫の唇を塞いだ。深く深く舌を差し込み口腔を犯し、上顎を舌先で刺激する
と、薫は膝をぐらつかせた。
歯列をなぞり舌を吸い尽くす。
しがみ付いてくる薫が可愛い。
もはやふたりの唾液は溢れ出し、
口角から流れ、首筋を濡らして行く。
俺は唾液を飲み干す勢いで薫の口を貪る。
切羽詰またキスに、お互い苦しくなり顔を見合わ照れ笑いする俺たち。
首に縋り付いた薫の腕をそっと下ろし、
「体洗うぞ」
と囁く。薫はボディシャンプーとスポンジを渡してくれた。丁寧に泡立たせて洗い始める。首筋にキスをしながら背中を洗っていると
「まこちゃん……幸せ」
声が震えている。
泣けるだろ。背中を洗っているだけで
幸せなんて言うなよ。胸が一杯になるよ。
「薫……俺も」
脇から前に手を回し乳首に触れると、
高校生そのままの喘ぎ声が………
「気持ちいい?」
コクンと頷く薫。
「ここはベッドでしてあげる」
「ハズカシイ」
「可愛いよ薫。じゃぁ前洗うから」
その言葉に反応し恥ずかしそうに
向きを変える薫。
首筋から鎖骨、胸にかけて丁寧に洗っていく。
キスをすると嬉しそうな顔を見せてくれる。
堪らない! 俺自身がそそり立つ。
薫自身を手に持って優しく優しく撫でると、一生懸命感じようと為ている。
「薫……焦らないで。ここもベッドでね」
立ちあがらせシャワーをかけ、お尻を触ったとき、
「駄目!ここは汚い!」
構わず割れ目に手を入れると、普通より解され過ぎている後孔がそこにあった。
「ごめん……驚いたよね。でもこれでも小さくなったんだ。毎日引き締め体操してるんだから」
明るく話そうとする薫を抱き締めて、
「全部俺のものだから。全然驚かない。
さっきから俺の凄いよ! 見てわかるでしょう~薫に物凄く反応為てるんだから。痛くて痛くて~ほれ~」
「本当だ! いきっているね」
「何だ? それ」
ふたりで大笑いした。
やっと心の緊張が解れてきたな。薫さん
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