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第21話 あの時のように

 俺の体格は高校の時とは違い、骨も脂肪もすこしばかり成長してしまっている、華奢な薫が辛くならないように急く気持ちを抑えて、優しく優しく零れ落ちる雫を吸い取ってあげる。それでも流れ落ちる薫の涙が愛しくて堪らない。  二十年前。 最後に薫と触れあったのはいつもの屋上だった。花曇りの中、俺たちは少し震えながら、それでも少しの時間さえ惜しん で、互いに愛し愛されながら死ぬまで離れないと、誓い約束したあの日。 今もはっきりとその情景が浮かぶよ。 「薫……お帰り。俺は……待っていた。信じていた」 「誠……ただいま。遅くて……遅すぎて本当にごめんね」 泣きじゃくる俺たちは抱き合いながら、互いを貪り合う。 目が合うと、照れくささを誤魔化すかのように、どちらともなく吹きだした。 終いには笑いが止まらなくった。 俺たちはいつだって、こうやって無邪気に触れあっていたんだ。  俺は薫の横に寝そべり顔を包み込みながらキスを落とす。角度を変えて何度も何度キスを落とす。それから胸まで舌を這わせ舐めまわすと、可愛い乳首が舌を欲しがり立ちあがる。ペロっと舐めてから、口に含み飴を転がすように乳首を転がすと、まるでアニメの女の子ような可愛い声で喘ぐんだ。変わらないなぁ。 片方は指で抓りくりくりっと撫で回したら、ほら腰が、腰が動きまくる。 お臍にキスをして、舌を差し込み舐めながら薫の反応を見る。 ここも薫の感じるポイントだ。 「マコ~ソコアア~イヤ~ンン~」 俺は下腹部を舐めながら、可愛いくしな垂れている薫自身にキスをした。 「まこちゃん……ごめん……勃起しない…」 俺は構わず股間に顔を埋め優しく舐める。 ああ~薫の匂い、ああ~薫がここにいる 涙が止まらない。 「薫……俺のかおちゃん! 俺は食むぞ。 いいか食むぞ!」 薫の柔らかなそれを口に含み、口腔でしゃぶり続け時折、甘噛みをしてみる。 薫はケラケラと笑ってくれた。 「まこちゃん~取れちゃう。そんなことしたら~それ困る~」 「無くなったらオシッコができないね。 アハハ」 「本当だ! ふふふ」 俺たちは顔を見合わせて大笑いだ。

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