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第32話 甘えたがりなのです
さぁ明日は俺の実家に行く日だっ。
薫は二~三日前から、ソワソワと落ち着きが無い。手土産は福…屋のオ…ダ……キと、箸休めになる佃煮にしたと嬉々として話してくれる。
両方とも親の好物なんだよね、覚えていてくれたのが嬉しかった。
「スーツが良い?」
「いや~俺はスーツ着ない。だから薫も私服にしろよ」
「そんなの嫌だ。僕はスーツにする。
此れからの事話させて貰うんだし」
確かにふたりの結婚のことを話す訳だしな。
「じゃあ俺もスーツにするよ」
「ううん。僕が申し込むんだから……
誠は別に私服でいいよ」
「はあ? 俺もスーツでいく!」
「まったく子供みたい。うふふ」
薫はギュッと抱き締めてきた。
柔らかな唇が俺を求めている。
口腔内を舌で遊び始めると、腰が軽く動く。吸いきれない涎が薫の首筋を流れるのを舌で拭い取る。
口に俺の指を入れてやると、厭らしい音をたてながら吸いついてくる。
まるでそれを舐めまわしているかのようだ。エロいぞ薫……。
「ベッドに行くよ」
頷く俺を薫は抱き上げる。
「無理するなよ」
と囁く俺に、
「馬鹿にしないでよ。僕意外と力あるんだ」
薫の首にしがみ付きベッドまで無事運ばれた。
「誠……良いよね? いっぱいしたい」
「うん……いっぱい甘えたい」
すべてを剥ぎ取られ見下ろされると
ぞくぞくと為てくる。
薫は優しく優しく愛してくれる。
ああ耳朶への甘噛み~鎖骨に吸い付くようなキスがたまらない。乳首を優しく少し痛く攻めてくる。
もう~俺のは痛いくら立ち上がり、先走りが垂れ始めている……薫……薫……薫。
「誠……凄い感じているね」
先端を舌で舐められ鈴口に入れこまれるともう駄目! 駄目! 逝ってしまう。
「薫出る~出る~アア~アア~」
薫の口の中に白濁を吐きだす。
「美味しい~美味しい~誠の美味しい」
「薫~キスして~キス~」
薫はそれを少し舐めてから、優しいキスを落としてくれた。
「可愛くて仕方ないんだ。まこちゃんのことが」
「可愛いって言うなよ。ハズいだろう……それより最近の薫のあれさぁ~俺か食むと硬くなるよね。なんか変化感じる?」
「うん……下腹がねモゾモゾするんだ。
気持ち良よくて、若しかしたら治して貰えるかも」
「よし! 俺が食みまくる! 勃起不全症を治してそのスペシャリストになるぞ」
「頼もしいけど……他の人のは駄目だよ! 嫉妬為ちゃうからね」
「当たり前だ! 俺は薫の専属です!」
薫がまたギュッと為てくれた。
こんなおっさんを可愛い可愛いって
俺錯覚為ちゃうよ。薫の方がよっぽど可愛くて綺麗なんだから。
そう言うと薫は怒るんだ。まこは可愛いって。僕のまこは世界一可愛いって。もう恥ずかしい~けど嬉しい。
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