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第34話 愛し合うこと……

 夕飯を食べてから終電で家路に着いた。 「お疲れ様。薫今日は有難うなっ、親も姉貴も物凄く喜んでくれたし、何よりやっと安心させられたよ」 「こちらこそ楽しかった! それに 昔と変わらずみんなが優しくて感激した。今から家族になれるのが楽しみでしょうがない! あぁ幸せ! さてと誠 シャワーとお風呂どっちにする?」 お風呂! と叫んで着替えに寝室へ入った。薫はお風呂のスイッチを入れて寝室に入ってきた。 後からそっと抱き締められて首筋に柔らかい感触……。 ズボンを脱いだ俺の姿は何とも間抜けだ。 「薫~この格好恥ずかしい……」 「なんで? どうせ脱がすんだから 良いじゃない? うん?」 後から伸びてくる薫の手は器用にYシャツのボタンを外していく。 普段の薫からは想像出来ないほど艶っぽい。腰が抜けそうだ。 そんな俺を抱えながら、耳朶を甘噛みをしては舐めまわ為てくる。 気がつけばボクサーパンツだけになっている俺。 ようやく薫と見詰め合う。素敵過ぎる顔! その顔が囁く。 「誠……脱がせて」 その一言に俺の脳内は沸騰! 唇にむしゃぶりつき、Yシャツを脱がすそうとするが、焦りすぎて上手くいかない! 大概そうなる……不器用……グスン。 「まこちゃん~落ち着いてね。その真剣な顔可愛すぎる」 薫は俺を抱き締めてベッドに腰かけさせると、自分ですべて脱ぎすてそのまま押し倒してきた。 頰は赤みを差し優しく緩んでいる。  俺の体を跨ぐその中心には、柔らかな薫自身が俺の腹に横たわる感触。 薫に愛されるんだと思うだけで、俺自身は熱く形を変え始めてしまう。 「まこちゃん……愛してるよ……」 薫の愛撫は、体中を性感帯に育てよと為ているかのように丁寧に丁寧に……触れてくる。 柔らなか舌先はまるで生き物のように這い回る。  体の左側が物凄く空気感じてしまう俺は、どうしてもこの愛撫で一回は出してしまうのだ。 薫はそれを確実に狙っている。 その時の俺が可愛くて仕方ないとケラケラ笑うんだから。そしてその笑顔が好きな俺。まったくもってバカップルだよ。 気づくとローションも蕾も準備万端で解ていされる。薫の指は優しく蕾を押し込みながら、一本入れるとダイレクトにあそこ刺激する。  コリコリと弄ばれるのが堪らなく良い!三本入ったよと耳元で囁きながら、集中的に突かれると意識は朦朧としてくる。 指でもこんなに感じてしまう俺を抱き締めながら、僕自身でしちゃんと愛してあげたいって寂しく呟くのが切ない。 今でも充分だって言ってあげたいけど、 それは違うような気がして……。

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