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第52話

「マネージャー!今日の俺の予定は?」 「今日は11時から撮影と撮影が終わったら日生にインタビューしたいって」 「ええ……まあいいか。ちなみに絵の方はどう?」 「一応、最後まで残った」 「お!やったじゃん!さすが俺のマネージャー」 莉羽と別れて三年という月日が流れた。 高校卒業後、僕はサラリーマンとして働いてみたりもしたけど高校時代の時の夢が諦めきれずやりたかったマネージャーへの夢を叶えた。 今は新人俳優、飯田(いいだ)日生(ひなせ)のマネージャーだ。 「てかさ最近スケジュール詰め込みすぎじゃない?俺、体持たないよ」 「仕方ないよ。人気なんだから」 「ここまでこれたのはマネージャーのお陰だね」 「なに当たり前のこと言ってるの?」 「……相変わらず自信家だね」 莉羽と別れて莉羽のファンでいることもやめた。 思い出して未だに辛くなってしまうから。 だけどこの業界にいればもちろん莉羽の話も耳に入ってくるし、まだまだLieNの人気は凄いから日生との雑誌撮影も頼まれたりもした。 だけど僕の都合で勝手に断った。日生には言ってないけど。 「そう言えばLieNの莉羽って子、熱愛報道出てるよね〜」 な、なんだって?熱愛報道……? 「相手、だれ……」 「グラビアアイドルだったかな?」 しかもグラビアアイドル!? なんでよりによってグラビアアイドルなんだよ! 結局、莉羽はそんな女の子が好きなんじゃないか!ム、ムカつく…… 「へ、へえ。ファンの子ショックだろうね」 「リアコってやつなら死ぬね」 「そ、そうだね」 ああ!ものすごく死にたい気分だよ! 僕リアコだもん!今はもうファンやめたけどリアコだったもん!だからすごく死にたいよ! 「俺も熱愛報道とか出てくれないかな〜」 「日生はまだダメだよ!少し我慢して!」 「大丈夫!俺好きな人いるしまずその好きな人、男の人だし?」 「へえ……そうな……――って、そうなの!?」 サラッと自分がなにを言ってるのかこの男はわかっているんだろうか? まあ同性同士なら寧ろファンの子達には喜ばれる気がする。 「あまりスキャンダルとかは……まあ同性同士なら寧ろ喜ばれると思うけど」 「マネージャー引かないんだ」 引くも何も僕も男の人と付き合ってたしね。 そもそもそれが初恋だったしね。 「引かないよ。寧ろイケメン同士のイチャイチャなんて目の保養だよ。僕、腐男子ってやつだしね」 「なにそれ。誰の影響?」 莉羽主演のBLドラマでハマったなんて口が裂けても言えない…… 「たまたま見たBLドラマで……」 「ふーん?じゃあちょうどいいや」 うん、なにが?

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