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俺たちの好奇心!(02)
ミヤとシュウは意気揚々と机を揃え、即席ステージが出来上がった。
床よりマシだけどこの机の人たち可哀想。
「ウミ上がっておいでー」
「だ、だれが上がるかバカ!」
「じゃあウミ負けだね。俺の勝ち。勝利も漫画も俺のもんねっ」
「な、に」
ミヤが上手いことウミを
「俺が負けるわけねーだろ!やってやるよ泣いても知らねえからな!」
釣った。
「ほ、ほんとにするのかて……?」
「俺はしなくても良いよ?漫画は持って帰るけど」
だから、ミヤが返してきてからお前が持って帰れば良いんだって、ちょっとの我慢なのに気付かないで怯むウミに笑いそうになるのを必死で耐える。
2人の状態はかなりまぬけだ。
上はシャツに学校指定のネクタイをしっかりつけたまま、下はパンツと靴下だけ。
男子高校生としてそんな姿を堂々と晒して良いものかと思ったが、俺らの間にそんな気遣いは必要ないなと考えを打ち消した。
「う、わ……!」
机の上に向かい合って座り互いに牽制を続けていたが、それを先に崩したのはやっぱりミヤ。
何の躊躇いもなくウミの股間に手を伸ばした。
ウミの少し後ろ位置に椅子を置き座った俺からはミヤの手元とウミの表情はよく見えない。
「ちょ、ミヤ、まままじで」
「とか言って、勃ってんじゃんウミ」
お、マジか。
それは結構見たい、絶対顔真っ赤にしてる。
ミヤの腕が微妙に動く度にウミの肩が上下し、その手の先がウミの股間を弄っている事を窺わせる。
声は聞こえない、我慢してるのかな。
「ほら、ウミも」
「わ……」
痺れを切らしたミヤがウミの手を取り自分のソレへと導いた。
こちらから見えるミヤの前はもうすでに張っていて、ウミは予期せず手を触れさせられ驚きの声を上げた。
まだ踏ん切りがつかないのか、ウミの手はそこへ触れたまま動こうとしない。
「や、んっ……ミヤ、……っ」
「ウミもうぐちょぐちょ。ね、俺のも触ってよ」
「や、むり……」
耳を澄ませると微かに、本当に微かに水音が聞こえる。
いつの間にかミヤの手はウミの徐々に固くなっているそれを直接扱き始めたようだ。
まだ首を横に振り、与えられる快感から逃げようと引いたウミの腰をミヤが空いた手で引き寄せ、唇を耳元にあてた。
ウミの肩越しにミヤと視線が合う。
いつもの無邪気な笑顔とは違う、男の目をしたミヤに一瞬ゾクリとした。
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