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俺たちの好奇心!(03)

唇を寄せたミヤが何を囁いたのかはわからないが、ゆっくりと2人の顔が離れた後、ウミは恐る恐るその手を動かし始めた。 俺の場所からはウミの様子は見えないがミヤは丸見えだ。 主張している股間も、その表情も。 以前ハルの家でコトを行った時はミヤを見ている余裕は無かったが、今目に映る姿は眩暈を覚えそうなほど淫靡だった。 ウミの手はぎこちなくミヤの陰茎を上下する。 元々あまり自慰をしないと言っていたウミにとってこの勝負はかなり不利だろう。 だが、たどたどしくも懸命に相手を扱くウミの姿に少なからず興奮している俺もいた。 「ナチあてられてんね」 「……うるせーよ」 俺より更に後ろで机に肘をつき傍観していたシュウがやっとで口を開く。 シュウの指摘通り、俺の息子はすでに立ち上がってこんにちはだ悪いか健全な男子高生で。 いや、友達見てスタンドアップはあんま健全じゃないな。 ガタ、と椅子を動かす音がしてシュウが俺の前に立つ。 2人が見えない。 「舐めさせてよ」 「……あ?」 シュウはニコリ、じゃない。これは、ニヤリと笑って俺の足の間へとしゃがみ込んだ。 その目の前には俺の自称立派な息子くん。まさか。 リアクションに困ったままの俺の意思なんて関係無いと言わんばかりに、慣れた動作でズボンのチャックを下ろされる。 「俺、しゃぶんの結構好きなんだよね」 なんだか楽しそうに見えるのは俺の気のせいか。 同性のモノをしゃぶるなんて普通あり得ない行為に、好き嫌いはない気もする。 そのまま勢い良く中の黒のボクサーパンツをずらされお目見えしたモノに、シュウは迷わず舌を伸ばした。 前の時はウミの体越しに見ていたシュウの姿が今は俺の真下にあり、その口には俺のちんこが出し入れされている。 「んっ……」 シュウの唾液なのか俺の先走りなのかわからないものでそこはジュポジュポと音を立て、まるで他の音は耳に入ってこないほどだった。 慣れているのか、男としてどう刺激すれば良いのかわかっているだけなのか定かでないが、当然ながらウミより上手い。 何よりもシュウの俺を見上げる目線が股間にダイレクトに刺激を与える。 今まで女の子に口でしてもらったこともあるが、友人のしかも男にされるという非現実的な状況が俺をより興奮させていた。 「はっ、ん……っ」 されている俺よりも気持ち良さそうに息を零すシュウに我慢が効かず、その動きに合わせて腰を揺するとシュウは咥えたままその口角を少し上げた。 「積極的ですこと」 「……息子のためですもの」 平常な声色を作るが結構ツラい。 気を紛らわせないと口の中に出してしまいそうで俺はシュウから目を離し先に始めた二人を見た。

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