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付き合うってナニするの?
僕は今、大きな疑問を2つ抱えている。
1つ目は、付き合うって何をするんだろうという、単純ながら僕には未経験故の疑問。2つ目は、僕は誰が好きなのかという超難問。答えを出さなければいけない事は、重々承知している。
けれど、皆の好意に甘えて結論を先延ばしにしている。だって、結論を出してしまうと、もう皆とは一緒に居られなくなる。だから、3人が結論を求めてくるまでは、答えを出したくないと思ってしまった。
僕は、最低な人間だ。
今日は3人の猛攻から上手く逃げ延び、久々に1人を謳歌している。と言っても、自分と向き合い河川敷で一人百面相しているだけなのだが。
「付き合うって、先ずは手を繋いだり、寝る前に電話したりするんじゃないのかなぁ····」
ポソッと漏らした独り言に、背後から答えが返ってきた。
「概ね、合っていると思うわ。初々しい恋のイメージね。相変わらず可愛いわね」
「希乃 ちゃん! わぁ~、久しぶりだね」
「お久しぶりね、ゆいぴ」
希乃ちゃんはりっくんのお姉さんで、とてもミステリアスな女性。小さい頃から物静かで、本気で魔女か魔術師だと思っていた。
そして、りっくんには内緒で僕をゆいぴと呼んでいる。余談だが、りっくんの『ゆいぴ』は甘えた感じだけど、希乃ちゃんの『ゆいぴ』は上品な感じがする。
「何か悩み事があるのかしら」
「····うん。実は──」
洗いざらい話しそうになって、僕は言葉を止めた。
りっくんのお姉さんに、りっくんを含めた男4人の醜態を暴露してしまうところだった。
希乃ちゃんには、よく相談しては何度も助けてもらっていた。1つしか年が変わらないのに、いつだって的確なアドバイスをくれる。
1番驚くのは、希乃ちゃんが僕の心を見透かしている事。確信的な事は言わないのに、僕の考えている事や思いを察して、いつもそっと背中を押してくれる。
「えっと····何て言うか、悩んでるんだけど詳しくは言えなくて、えーっと······」
僕の頭の中は、言い訳を考えるのにグルグルフル回転している。が、何も思いつかず、目まで回ってしまいそうだ。
「ゆいぴは今、愛に揉まれているようね。あわや揉みくちゃね」
ほらきた。あの呟きから、どうしてそうなるのか検討もつかない。やはり、何か視えているのではないだろうか。
「愛に····愛ってまだわかんない。けど、うーん····みんな大切に想ってくれてるんだと思うんだ」
「そう。なら簡単な話だわ。全員とお付き合いを楽しむといいわ」
「全員と····え? えぇ!?」
「全てお見通しよ」
希乃ちゃんは、くすっと微笑んで帰ってしまった。
僕の置かれている状況をわかっているのだろうか。もしかすると、りっくんから何か聞いているのかもしれない。
そう疑って、翌日りっくんにそれとなく聞いてみたが、何一つ話してはいないと言う。本当に不思議な人だ。りっくんもゾッとした様子だった。
希乃ちゃんのミステリーに、頭を悩ませていた昼休み。教室には疎らだが人が居た。少なく見積っても、10人くらいは居た。それにも関わらず、そんな事などお構い無しな八千代。
「結人、こっち来い」
八千代に呼ばれ、はいはいと駆け寄った。すると、頭を撫でられ、膝に座らされた。ここ、教室なんだけど。
周囲はザワつきはしたものの、いつもの事と言わんばかりのスルーっぷり。おかしな慣れだが、説明を求められないだけありがたい。
「どうしたの? なんかご機嫌だね」
「おお。昨日お前が逃げ帰った後な、フラっとド●キ行ったら良いもん見つけてよぉ。お前にプレゼント買ったんだわ。今日、家に取りに来いよ」
「わぁ! ありがとう。何だろ、楽しみだな」
なんて、浮かれてた数時間前の僕をボコってやりたい。
りっくんと啓吾を振り切って、コソコソと八千代の家に連れて行かれた。そして着くなり、渡されたプレゼントの包みを開けて、僕は目玉を落としそうになった。
「何コレ····」
「知らねぇの? バイブ」
「聞きたいのはそう言う事じゃない····」
「お前、気持ち良い事好きだろ?」
そう意地悪く聞く八千代の顔は、確実に何かを企んでる様子だった。
「これは、僕に1人で使えって事なの?」
(だったら普通、オ、オナホとかじゃないの?)
「は? 1人で楽しむ気かよ。俺がヨくしてやんだよ」
否応なしに僕の体中にキスをして、僕の弱いトコロを弄って遊ぶ。良い感じにふわふわしてきたところで、八千代は遠慮なしに僕の洗浄を始める。
いつもながら手際良くこなし、既にデキあがった僕をベッドで弄ぶ。ただし今日は、指の次に挿れられたのは八千代のデカブツではなかった。あの、なんか光ってるバイブだ。よく見ると、八千代Jrよりワンザイズほど小さい。
「ひゃぁっ! なんか変な感じ····んんっ」
「どうだ? 気持ち良いか?」
「んぇ····わかんないよぉ」
ローションに塗れたバイブを、僕の穴に馴染ませるようにゆっくりと抜き差しする。
「痛くねぇ?」
「八千代のより、小さいから大丈夫····だけど、なんか焦れったい」
「煽んな。んー····モノ足りねぇか?」
八千代がカチッとスイッチを入れると、バイブがウィンウィンと機械音を響かせながらうねり始めた。
「ひあぁっ、やだぁっ····何っ、これぇ····。すごぉ····んあぁっ」
僕のナカで暴れている。しっかりと慣らしてから、奥まで挿れたままうねっているから、ずっとイッたままだ。それも、ナカでイキ続けている。
気持ち良すぎて、もうわけがわかんない。出しすぎて出なくなって、それからはずっとナカでイッてて、なんだか変な感じがする。
「やっ、待って、抜いてぇ! ん゙ん゙あ゙ぁ゙ぁ!! 先っぽ、やめてぇぇ! トンじゃう! やらぁっ!」
「ん。キツいかもしんねぇけど、大丈夫だから」
「何か変なの! もう出ないのに、何か出ちゃうのぉっ」
「いいから、そのまま。大丈夫だから、イッてみろ」
「ん゙ぁ゙ぁっ、ひぅっ····ダ、メ····出るぅ····出ちゃうぅぅ!」
僕は、初めて与えられた強すぎる刺激に、精液でもおしっこでもない、知らない何かを噴いてしまった。
「あぁ····上手く噴けたな。やべぇだろ」
「あっ、ああっ、やんっ····と、止まんないよぉ」
「ははっ。潮すげぇな。エロ過ぎ····」
八千代が自分のモノを突っ込むためバイブ抜こうとした瞬間、インターホンが鳴った。間髪を容れず鳴り続ける。
「や····ちよぉ?」
「うるせぇから見てくるわ。そのままヨがってろ」
「ぅえ!? ちょっ、抜いてぇ····また、イッっちゃうよぉ」
「すぐ戻るからイッとけ」
八千代にそう言われたからなのか、本当にイクのが止まらない。もう、ちゃんと勃っていないのに、ずっと何か出ている。ベッドがぐしょぐしょだ。
「あっ、あっ、やぁっ! やち、八千代ぉ····助けてぇ」
ドダダダッと走る足音が聞こえる。誰か来た。1人じゃない。いや、これ見られたらマズイでしょ。
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