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バレないようにシなくちゃ

 上書きをするだけだから眠ってていいと、りっくんが頭を撫でながら言ってくれた。その手の温もりがあまりに心地よくて、僕はりっくんの太腿を枕にして丸まり、お言葉に甘えてすっと瞼を閉じる。  ふわっと眠りに落ちようとした時、僕の腰に誰かが吸いついた。誰だろう。なんて、匂いや手の大きさ、触れ方と吸い付き方で誰かはすぐにわかる。  八千代だ。優しいけど欲望を抑えきれていない力強さが、八千代のえっちな顔を思い出させる。 「ん····」  眠っているつもりなのに、甘い声が漏れてしまう。そっと触れる唇も、少し歯を立てられたこそばゆい痛みも、全部気持ちイイんだもの。  えっちな声が出ちゃうと、えっちな気分になる。本当に眠かったんだけど、与えられる快感に抗い眠るなんて、僕には到底無謀なハナシだったんだ。  八千代の顔が見たくて、頑張って瞼を持ち上げる。目が合ったらキスされちゃうのかな····なんて妄想が僕の眠気を少しだけ覚ます。  けれど、目の前にあったのは八千代の雄々しい顔ではなく、乳首を吸いに来た啓吾のえっちな顔だった。 「ンぁ····乳首、痣ないでしょぉ」 「抓られて赤くなってたし、ちょっと腫れてたじゃん。ちゃんと治ってるかまた確認すんの」  見ればわかるでしょと言ったけど、舌で転がさないと分からないんだと言われたから諦めた。りっくんは耳を弄ってるし、朔なんて僕のおちんちんを舐め始めてるんだ。  上書きだけなんて話は、とっくにどこか遠く夢の彼方へやってしまったらしい。  一気に快感を流し込まれ、おねむでユルユルだった僕の身体はいとも簡単にイかされてしまった。イッて緩んだお尻に、朔は遠慮なく指をねじ込む。 (あ、れ····? 今日、洗浄したっけ?)  何度かイかされてふわふわが止まらない中、ふと不安がよぎった。けれど、誰一人と待ってくれないし、喘ぐばかりで喋れない僕。不安は掻き消されて、気持ちイイばかりが僕の思考を支配していく。   気がつけば仰向けにされていて、押し拡げられた僕のナカは朔のおちんちんでいっぱいだった。これなら、出ちゃう心配もないや。 「んぅ····(しゃく)の、おっきぃ····」 「苦しいか?」 「お(にゃか)、いっぱい····」 「腹いっぱいじゃねぇよ。次、俺のも食わせてやっからな」  そう言って頬にキスを落とすのは八千代。上書きは満足したのか、さっきより幾分か落ち着いている。 「次とか待ってらんないんだけど」  膝枕が、いつの間にかりっくんから啓吾に替わっていた。啓吾は僕の背中を支えて座らせる。体勢が変わって、ナカの圧迫感が強まった。  何が出るのか分からない怖さで、お尻がキュッと締まる。 「わっ、あぁっ····ダメ、出ちゃうぅ」  強い刺激に耐えられず、朔に潮をぶっかけてしまった。慌てて謝ったら、恍惚な表情を見せて『気にするな』と言って微笑む朔。  なんだか、りっくんと同じ匂いを感じてしまったんだけど、気のせい····だよね?  その後も、代わる代わる僕を犯し、ワザとなのか勢いよく引っこ抜く度に僕は不安でいっぱいだった。それも含めて満足したのか、最後まで僕を犯していた啓吾以外はその辺で寝落ちていた。  僕は押し寄せる快感で眠れなかったのに、皆、凄く気持ちよさそうに寝てるんだもん。ちょっとだけ腹が立って、皆のおちんちんを食べて起こしてやった。 「もう一周犯してほしいみたいだな」  眠気で不機嫌な朔に凄まれた。けど、僕だって眠いんだ。僕の機嫌も悪いんだぞって思い知らせてやる。 「僕、もう寝るから挿れさせてあげないもん。自分でしこしこシて寝てね。おやす──ひにゃぁぁっ♡♡」  背中を向けて冷たく言い放ったら、朔が一気に奥までねじ込んできた。片足を持ち上げて、1ミリも逃げられないように抱きかかえている。  下腹がポッコリ浮き上がっていて、そこを八千代がぐりぐりと掌で押すんだ。朔が押し負けないように奥を抉るから、潮が吹き出して止まらない。  そこへ、容赦なく口におちんちんを突っ込んでくる啓吾。ついさっき出したばかりなのに、またガチガチに硬くなったおちんちんで喉奥を塞ぐ。    そして、朔と啓吾がようやくイッて、僕の意識が飛びかけたところで、りっくんが扉の方から僕を呼んだ。僕は、朦朧としながらりっくんを探す。  ぼんやりと滲む視界の中で、りっくんがにこやかに手を振っている。手を振り返す余裕がなくて申し訳ない。けど、それどころじゃない事態に気づく。  りっくんの背後に見えるドアが全開じゃないか。さらにビックリしたんだけど、真尋の頭がひょっこり覗いている。ヤリ部屋の存在が完全にバレてしまった。  けれど、なんとか参戦には持ち込まず、僕が気を失って終わることができた。でも、それで終わる真尋じゃないんだよね。  それ以上に厄介なことを言い出すなんて、この時の僕は予想もしていなかった。  翌朝、啓吾が朝食を作ってくれていて、りっくんと朔は洗濯物、八千代は掃除を担当してくれているらしい。と、説明してくれた真尋が、寝起きの僕に聞いてきた。 「結にぃ、高校の制服ってまだある?」 「んー··制服····あるけど、なんで?」 「ちょっと着てみてほしいなって♡」 「えぇー····」  ほら、面倒な事を言い出した。  制服デートをしたら、今日は僕を襲わずに大人しく帰ると言う真尋。正直、今すぐ帰ってほしいのだけれど。  けど、突っぱねたところで長引くだけだろうから、僕は観念して制服を探しに部屋へ向かう。何故だか真尋もついてくる。  自室のクローゼットにしまい込まれた高校の制服。久しぶりに袖を通したけど、まったく苦しくない。なんでだ。 「あぁ····結にぃの制服姿、やっぱりイイね。ちょっと待ってて」  真尋は、おちんちんを滾らせたまま自分も制服に着替える。まさか制服を持参してたなんて、ハナからデートを要求するつもり満々だったんじゃないか。  僕は懐かしい制服を身にまとい、鬱々とした気分でリビングへ向かう。朝食できたらしいのだ。  リビングに入ると、啓吾が目を大きく見開いて驚いた。そりゃそうだよね。現役の真尋は、当然違和感なんてないんだもの。僕ひとり、コスプレをしているみたいで気恥ずかしい。 「ちょっ、結人くん!? おまっ、なんで制服なんか着てんのよ」 「なんでって····真尋が着てって執拗いから」  後から来た皆も、それぞれ驚いて同じ事を言うので、当然僕は同じ返事をした。  皆に真尋の我儘を伝える。どこへ行くでもなく、ただ同じ制服を着て街をブラブラしたいと言う真尋の願いを説明した。  その要望に応え、僕を襲わない事を条件にデートへ。皆、真尋の執拗さに慣れてしまったようだ。諦めるのが凄く早かった。  だけど、出がけに玄関で『帰ったら覚悟しとけよ』と八千代から言われてしまった。お尻がキュンとしたのはバレていないと思う。あと、もうひとつの秘密も。  街をブラつくだけで楽しそうに笑う真尋。気がつけば、僕も普通に楽しんでいた。  クレープを一口ずつ交換したり、記念だと言ってツーショットを撮りまくったり、真尋は友達以上恋人未満みたいな事をして喜ぶ。健気というか、なんだか罪悪感すら滲み始めた頃、アレが動き始めた。  ヴヴヴヴヴッ── 「ひぁっ····」  急な振動に驚き、前屈みになってしまった。 「ん? 結にぃ、どうしたの?」  取り方を探ってクレーンゲームと睨めっこをしていた真尋が、振り向いて心配そうな顔で僕を覗き見る。 「な、なんでもないよ。ちょっと躓いちゃって····」 「えー、気をつけてね? てかどっか行こうとしてたの? 勝手に俺から離れないでよ」  そう言って、真尋は僕の腰を抱き寄せる。こんなの、女子がされたらイチコロだよ。僕も、思わずトキメいてしまった。  すると、お尻に仕込まれたアレが、さらに強く振動した。 「····っっっ♡♡」 (真尋にバレたらここで犯されちゃうから、絶対声出しちゃダメなのに····ばかぁ!)  僕は、ちらりと背後を確認する。少し離れた所で、啓吾がリモコンを手にニヤニヤしている。  僕に見えるようリモコンを持ち、振動を強めるボタンに指をかけて見せる。ポチポチ押しちゃうおバカな啓吾。当然、ナカでローターが振動を強める。  もうダメだ。イッちゃう。そう思った時、振動がピタリと止まった。  家を出る前、トイレへ行った時に仕込まれたリモコン式のローター。啓吾の大好きな玩具だ。  これを挿れてるのが真尋にバレたら、その時点でデートは強制終了。僕は回収されて、近くのトイレかどこかで犯されちゃう。  そんな事にならないよう、僕は必死で平然を装う。だけど、真尋が僕から目を離す度に振動させるんだもん。そろそろ限界だ。  トドメを刺されたのはカフェで休憩している時。  真尋が追加のケーキを買いに行こうかと、カウンターの方を見た一瞬、その隙に最大出力でローターが震えた。 「ン゙ッ····♡♡♡」  我慢しきれずにイッてしまった。パンツの中が精液でヌメって気持ち悪い。  僕は、慌ててトイレへ駆け込んだ。

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