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甘く崩れる心
全身にまとわりつくような、甘ったるい感覚で目が覚めた。りっくんの執拗い愛撫だ。
お腹が苦しい。さっきより重い感じがするし、大きめのプラグを挿れられているのか、けっこうな圧迫感がある。
トイレに行きたくて、頑張って上体を起こしてみた。
「んぅ····」
あれ?
「見えにゃい····」
目隠しをされている。耳を澄まして周囲の様子を窺ってみる。静かだけど、香上くんの荒い息遣いだけが聞こえる。
と思ったら、りっくんの小さな笑い声が聞こえた。僕が可愛くて仕方ない時の笑い方だ。
今度は何をするつもりなんだろう。
「りっくん····?」
返事がない。芽生えた安心感が消えていく。
戸惑っていると、誰かがそっと僕の手をとった。たぶん朔だ。
「朔?」
やっぱり返事はない。
膝立ちになり、ゆっくりと手をベッドに置かれた。なんなのこれ····
されるがまま、四つ這いの状態で次のアクションを待つ。口なのかお尻なのか、どっちもなのか。
状況を掴めないまま、ぷぽっとプラグを抜かれた。
出したい。ていうか、出ちゃう!
そう思った瞬間、りっくんのおちんちんがねじ込まれた。
「んに゙ぃ····」
もうお腹が限界だ。気絶する前より苦しいんだけど、なんでだろう。
「りっくん、お腹 、も、入りゃにゃい····」
「んふ♡ やっぱり、ゆいぴは誰のちんちんかわかるよね」
なんの話なんだろう。
それよりもだ。挿れたばかりなのにラストスパートみたいなりっくん。かなりペースが速い。
「りっく、ン、も、イクの?」
「ん····イクよ。もう3回目だからね。ちょっと早いかも。ごめんね」
ん?
僕の記憶と数が合わない。どういうことだろう。
「ね、どうなってるの?」
啓吾が説明してくれた。
僕が1時間くらい気絶している間に、皆が何度も僕のナカに精液を溜めたこと。もう軽く妊婦さんみたいになってるってこと。
今からそれをぶっぱするってこと。
「ぶっぱ····」
「ついでっつぅか、お前なら誰のチンコが入ったか当てれるつってたんだよ」
八千代の声、ちょっとだけ機嫌が直ってそうだ。
なるほどね。僕が気絶してる間、やりたい放題だったんだ。それをずっと香上くんに見せつけてたなんて。って、そうだ、香上くんがいたんだ!
「ホントにアレ、やるの? ····んぁっ」
「ごめんね、ゆいぴ。ここまできたら俺らも全部見せつけたくてさ。香上の自信、めっためたにへし折ってやりたいんだよね」
「そうそ。自分なんかじゃ結人を満足させらんないって思い知らせてやんねぇとさ、本気で狙っちゃったら可哀そうじゃん?」
「早めに諦めさせてやろうっていう、俺たちなりの優しさだな」
「物は言いようだよな。見せびらかしてぇだけのくせによ」
「そういう場野だって、さっきすげぇ楽しそうに見せつけてただろ」
「····ぅるせぇな」
状況はだいたいわかった。けど、香上くんはどんな状態なんだろう。大丈夫なのかな。
「目隠し、とっていい?」
「いいけど、香上にぶっぱ見られるの恥ずかしくない? それ、ゆいぴのために着けてるんだけど」
「そ、そうなの?」
「あ~でも、ゆいぴが外してほしいなら外してあげる」
やっぱりいいや。なんていう暇もなく、しゅるっとほどかれた。
目の前は鏡張りの壁。僕たちの背後で、香上くんが汗だくで見ている。
恥ずかしくて、僕は枕に顔を埋めてお尻を突き上げた。
「やば。それ奥ゴリゴリしちゃう」
そう言って、りっくんは奥に亀頭を押し当てて射精した。
本当にもう入らない。お腹がはち切れそうで、飲みきれない分が既に逆流しかけてる。
「あっは♡ もう破水しかけてる。ゆいぴ、俺のちんちん抜いたらすぐ生まれちゃいそうだよ」
「きめぇコト言ってねぇでさっさと抜けや」
八千代に急かされて不機嫌になったりっくんは、反りかえったままのおちんちんで必要以上にナカを拡げながら抜け出した。
「ぁ、ふぇ、やっ、あぅ······やら、香上くん、見にゃいれぇ······」
汚くていやらしい音を立てて、勢いよく噴射する皆の精液。止めたくても止まらない。力が入らなくてお尻を締められないんだ。
軽くなっていくお腹が、僕の自尊心も擦り減っていくのを知らせてくるみたいで辛かった。でも、何よりあり得ないのは、こんな状況でも僕はイッてるってこと。噴き出す皆の精液を思うだけで気持ち良くなっちゃう。
見られて恥ずかしいのに、その羞恥心さえ快感にすり替えてしまう。僕が誰よりも変態なんだって、もう香上くんにもバレちゃってるよね。
あらかた出し終えたところで、啓吾が仕上げにやってきた。
「まだ挿れんのダメって言われてっからさ、掻き出すのだけやったげるね」
待って、待って待って。声にならない叫びが、嬌声となって溢れる。残った精液とともに。
こうして僕のお腹はリセットされたわけだけど、これってまだ続くのかな。
香上くんはとっくに限界を超えてるみたいだし、流石に心が折れちゃったよね。ってことは、もう終わりだよね。
と、僕は八千代に全身を拭かれながら、ぼんやり甘く考えていた。
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