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座薬は奥までしっかりと
誰が座薬を奥まで押し込むのか。バカみたいな権利の争奪戦が始まって、かれこれ10分。りっくんと八千代の決勝戦なんだけど、鬼気迫る2人の戦いを見ていたら熱が上がっちゃいそうだ。
「なぁ、いい加減にしろよ。結人ずっと待ってんじゃん。お尻風邪ひいちゃうよ?」
啓吾が、薄い毛布の掛かった僕のお尻をポンポンして言う。
「お前らの所為で風邪が悪化したら、どうなるかわかってんだろうな」
息遣いの荒い僕の頭を、優しく撫でながら凄む朔。
「っせぇな! わーってんだよ。けどコイツが引かねぇから──」
「はぁぁ!? お前がだろ! 俺がゆいぴの奥に優しく座薬置いてくんだよ! どうせ場野がヤッたらお腹ん中に入れちゃうんだろ!」
「あ? テメェと違って煽られても腹の手前で止めれんだよ、俺は。テメェこそ煽られたら瞳孔ハートにして腹ン中にぶち込むだろうが」
ずっとこの調子で、口喧嘩の合間にジャンケンをしているからなかなか進まない。誰でもいいんだけどなぁ····
「も····ね、誰でもいいの····早く、おちんちん、ちょうだい······」
お薬なんて、もうどうでもいいや。
熱いし頭がぼーっとするし、なんだかえっちでトロトロにされてる時みたいなんだもん。早く、もっとデロデロにしてほしい。
「結人? おい、大丈夫か?」
「お前らマジでいい加減にしろって。結人限界だよコレ」
朔が体温計を脇に差し込んできた。ちょっと刺さって痛いや。
啓吾は口移しでお水を飲ませてくれてる。ダメだって言ったのに。でも、起き上がれないから助かるな。
「39度8分····救急車呼ぶか」
「待って待ってさっくん!」
「なんで止めるんだ? 40度近くあるんだぞ。結人が死んじまったらどうすんだ。もしただの風邪じゃなかったら······」
朔が取り乱してる。啓吾、止めるの大変だろうな。
めちゃくちゃしんどいけど、まだ大丈夫だよ。そう言ってあげられたらいいんだけど、瞼も唇も重くて動かないや。
「落ち着いてよ朔。縁起でもないこと言わないで。わかったから····もう俺らじゃ決まんないから任せるよ。ね?」
「····しょうがねぇな。結人が最優先だわ」
「んじゃ、テンパってるさっくんよか俺だよな。意義ある人、挙手」
なんだかクラス会議みたいな会話が聞こえる。
「ねぇよな。そんじゃ結人、お注射してあげんねぇ」
そう言って、啓吾は僕のお尻を隠していた毛布を剥いだ。そして、僕をコロンと転がして仰向けにする。
「お注射····やだ、注射怖い」
キュッと丸まって拒む。おちんちんをくれるはずじゃなかったのかな。なんで注射なんて話になってるんだろう。
「大丈夫だよー。俺のお注射が気持ちぃの、知ってんだろ?」
そう言って啓吾は、僕のおちんちんの上からおへそまで、指をすーっと這わせた。そしてアナルに亀頭を滑らせて、お 注 射 が何のことかを教えてくれる。
「ひぁぅ····し、知ってぅ····そのお注射、怖くにゃい」
警戒を解き、啓吾に身を委ねた。
くぷっと座薬が入ってくる。やっぱり気持ち悪い。すこし入ったところに置かれ、それを啓吾のおちんちんが奥へと押し込んでいく。
「ん、はぁ····なんか、変な感じ····」
「痛かったら言ってねぇ。できるだけ奥に、しっかり入れっから。でも、腹には入れねぇかんね」
「けっちょ、くぽくぽシにゃいの?」
「ン゙ッ····今日はシねぇの。優しーぃえっちだよ」
僕のおでこにキスをしながらいう啓吾。いつにも増して優しい。
思わず甘えてしまう。
「啓吾、もっとちゅーして····ぎゅって、いっぱいして。あのね、身体熱くて、でもちょっと寒くて、僕····僕ね、不安なの」
我慢していたものが溢れてくる。小さい子みたいだ。
「ん。ちゅーもぎゅーもいっぱいしたげる。皆、結人が安心するためだったらなんでもすっから。我慢しないで言っていいんだよ」
「ふぇ····啓吾······好きぃ····」
身体の力が抜けていくのと一緒に、少しずつ意識が遠くなる。
緩いピストンで、柔らかい快感が全身に流れていく感じ。座薬もいいところに置いてくれた気がする。それ以上座薬を押し込まないように、大きなおちんちんをいつもより浅いところで止めてしまうのが残念。
ぐぐぐっとアナルが押し拡げられていく感覚はあるけど、それだけじゃ物足りない····なんて言ったら我儘すぎるよね。
「結人、愛してる」
耳元で囁かれた声が、少し震えているように聞こえた。きっと、弱った僕を見て、啓吾も不安だったんだろうな。
そして、キス魔の啓吾が顕現する。ほっぺや瞼、デコルテに乳首まで、届く範囲全部にキスを降らせた。
僕はそのキスの嵐が心地良くて、気が付いたら眠っていた。
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