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バニラのリップ
春の陽射しが、中庭から廊下を温めるようになった4月の初め。今日も春らしい陽気が心地良い。
この家に引っ越してきてから、料理が啓吾でパソコン関係は朔、その他全般を八千代に教えてもらっている。もう2年もやってるんだから、それなりにこなせていると思うんだけど、1人でやるとまだまだ失敗が多い。だから、お手伝いから抜け出せないんだ。
そして、僕は今、りっくんと一緒に洗濯物の仕分けをしている。本日2回目のお洗濯だ。皆のオシャレ着を丁寧に洗うのは、けっこうな時間がかかる。
大変だけど、僕にとっては楽しい時間なんだよね。だって、最近は洗濯物を縮めなくなったんだもん。
「ゆ〜〜〜いと〜〜〜」
廊下に響きわたる、啓吾の元気な声。買い物から帰ったんだ。あの気が抜ける呼び方は、きっとくだらない用事だろうな。
僕は、ひょこっと廊下に顔を出す。
「啓吾、ここだよ。どうしたの?」
「お、いたいた〜」
にこにこしながら、流れるように僕の頬を両手で包み、そっとキスをする。目を閉じる瞬間、一瞬だけ見せる雄の目が堪らなく好き。
なんて、キュンとしたのも束の間。いつものシトラス系の香水とは違う、甘い匂いがふわっと漂った。
何か食べてきたのかな。美味しそうな匂い····そう思った瞬間──
きゅぅぅぐるるぅぅぅぅぅ····
唇を重ねたまま、僕たちは同時に目を見張る。
先に耐えられなくなったのは啓吾だった。
「ぶっ··はははっ! めっちゃ腹鳴くじゃん。てかもうそれ悲鳴な。俺、そんな美味そうだった?」
「だ、だって、バニラみたいな匂いがしたから······美味しそうだなって」
お昼ご飯はしっかり食べたはずだし、お腹が空いてる自覚もないのにな。すっごく恥ずかしい。
「お、正解。ワックス買いに行ったらさ、バニラの匂いのリップ見つけたんだよ。これ塗ってキスしたら、結人喜ぶかな〜って思ったんだけどぉ····もしかして俺食われちゃう?」
「食べないもん! ていうか····食べちゃうのは啓吾のほうでしょ」
上手く返したつもりだけど、いろいろ想像しちゃって恥ずかしくなった。顔が熱い。
尖らせた唇を戻せずにいると、今度は軽いキスをされた。
「そんじゃお言葉に甘えて····」
啓吾が僕を抱きあげようとした、その時。
りっくんが僕を後ろから抱き締めて阻んだ。
「ふざけんなよ。ゆいぴは俺と洗濯してんの。で、終わったら俺が洗浄して俺と風呂入って俺がゆいぴ食べんの! あと、そのリップ俺も持ってるから。ゆいぴ、後で俺のことも食べてね♡」
「えー····え? 食べないよ?」
「やだ。食べてもらうからね」
いつも通り早口のりっくん。今日も最後しかわかんないや。
そもそも、リップって舐めて大丈夫なのかな?
そうだ。そんなことより洗濯を終わらせないといけないんだった。今すぐ啓吾と行くのはごめんなさいだ。
啓吾にそう伝えると、3人でやれば早いんじゃないかって言って手伝ってくれた。おかげで本当に早く終わった。
ということで、僕はりっくんと啓吾に連れられて、2階のお風呂でまったり····する間もなく、ぐでぐでにされてしまった。
「ゆいぴ、大丈夫? そろそろ逆上せちゃう?」
「んぇ····うん。もう、ね、熱 いよぉ」
「かぁわい♡ それって風呂で? 俺らで?」
啓吾が耳元で意地悪を言う。そんなの、わかってるくせに。
「啓吾と、りっくんで····んぁっ♡ またイッちゃう····」
僕は、浴槽の縁に手をついて震える足で立つ。それをわかってて、執拗く舌でお尻を緩める啓吾。
お尻なんて、もうとっくに緩んでるんだけどな。
「もうちょいだけな。気分悪くなんねぇうちにあがろうなぁ」
甘くイクたびにぴゅるっと潮を噴きながら、もうイケないと泣き言を漏らす。
そこへ、朔がタオルを手にやってきた。おちんちんは既に反り勃っている。なんでだ?
「随分楽しそうだな。結人、先に頭拭いてやるから咥えろ」
肩から湯気が立っているように見えるんだけど。それに、僕を見下ろしてくる目が凄く雄々しい。
「ひぁ····ひゃい♡」
聞けば、ジムで走っていた朔は、僕がぐでぐでにされているのを横目で見ながら、静かに汗を流してたんだって。後ろでバスタオルを広げて待っている八千代も一緒だったらしい。
僕の呼吸が浅くなっていく傍で、2人が鼻息を荒らげていたなんて、そんなの全然気づかなかった。
朔の隣に座ったりっくんは、僕の手でおちんちんをしごいている。朔のでいっぱいいっぱいだから、そっちを構う余裕なんないのに。
「え゙ぉ゙····ぁ゙····ぇ゙ぅ゙····がはっ、ぉごっ····」
頭をガシガシ拭きながら、ついでに喉奥を使われる。涙と胃液でぐしょぐしょになっちゃった。
「あぁ♡ 最っっ高に可愛い♡」
おちんちんをビクビク震わせ、先走りを絡ませながら言うりっくん。もうイキそうなんだ。
僕は、なけなしの力を込めて、ガチガチのおちんちんを握った。
「んぁ····ゆいぴ上手♡ イクよ」
そう言って、りっくんは僕の顔に射精した。そう、あれだ。顔射ってやつだ。
それを見ていた啓吾が、前立腺こねこねしながら我儘を発動する。
「やっぱ俺も1回挿れたい。結人、もうちょい頑張ってな」
啓吾は、だんだん下がっていってた僕のお尻を持ち上げ、ぬぷっと亀頭をねじ込んだ。
いつもしっかり解してくれるから、ちゃんと緩んでるんだけど、皆の大きさじゃどうしても押し拡げられる。それを感じるたび、お腹のお気がゾワゾワして軽くイッちゃうんだ。
「チッ····いつまでヤッてんだよ。マジで逆上せんだろうが。さっさと上げろや」
八千代が怒っている。朔のを咥えたままだから、待ってねとも言えない。それどころか、僕の視界は朔のバキバキな腹筋が支配してて、八千代の顔が見えない。
「すぐ終わらせっから待てって」
そう言って、啓吾は僕の腰をギュッと掴むと、容赦なくイクためのピストンを始めた。
腰を打ちつける音が浴室に響く。小さく漏れる僕の喘ぎ声と嘔吐く声がそれに混じって、いやらしさは増すばかり。
涙をいっぱい浮かべて朔を見上げた。もう限界だって、それ以上入らないって目で訴える。
なぜだかさらに興奮した朔は、タオル越しに僕の髪を掴み、欲任せに喉奥を蹂躙して射精した。昨日もたくさん出していたのに、ドロドロの濃い精液が喉に引っかかる。
八千代の圧にも負けず、短期戦を僕のナカで終えた啓吾は、少しだけ奥の扉を開いて精液を流し込んだ。
不機嫌極まれりな八千代は、りっくんが綺麗にしてくれた僕を包んで、ヤリ部屋まで運んでくれる。
道中、とろけるようなキスと甘い言葉責めで心臓が爆ぜそうだった。
さぁ、夜はこれからだ。って、朔がまだまだヤル気満々なんだけど、まだ夕飯の時間にもなってないんだよね。
僕のお腹の虫がまた悲鳴をあげちゃうよ。
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