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狂愛Ⅱ《綾side》7
愁弥を抱きしめたまま、何分経っただろう。
言葉なんて要らない気がした。
「あ、お前病人だったよな。俺帰るから少し寝てろ」
そう言って愁弥を抱きしめていた腕を放して、部屋を出ようとした。
瞬間、背中が重くなった。
振り返ると、愁弥が俺を後ろから抱きしめていた。
「愁弥…?」
「…まだ、傍に…」
熱が上がったのか、息を切らしながら俺を求める。
正直、
風邪引いてる愁弥は色っぽ過ぎる。
加減が聞かなくなるから、早く帰ろうと思ったのに。
愁弥が俺を求めているなら話は別だ。
「悪化するぞ?いいのか?」
愁弥は頷いていたが、俺はそれより先に愁弥をベッドの上で押し倒した。
愁弥の甘い唇を再び奪ってキスを続けた。
こうして抱き合うのは久しぶりで、俺は愁弥を抱きたくて仕方ないのに余裕ぶってみせた。
「―…愁弥、したい?」
愁弥は俺の顔を見つめて、少し恥ずかしそうに首を縦に振った。
「可愛いな」
キスをしながら愁弥の服を脱がせて、白いその肌に興奮して。
「ん…」
愁弥の両乳首を舌でじっくりと舐めあげる。
唾液を垂らして、乳首を吸い、片方の乳首は指ではじいた。
「アァッ!ん…!アッ、アァッ…」
乳首だけで体をビクビクさせている愁弥を見て、俺のが入ったらいったいどんな艶やかな姿になるのか想像しただけで燃えた。
お互いに久しぶりだから早く繋がりたくて仕方ない。
それでも俺は余裕ぶってみせる。
「洸弍に聞こえるぞ」
「あ、…あっ、ん…ンンッ」
「早く挿れて欲しい?」
愁弥は俺に抱きついたままコクリと頷いた。
ルイに犯されたその傷も、俺が消毒してやるから。
だから今日は、遠慮するな。
ズボンを下げて硬くなっている愁弥のモノを取り出した。
軽く触れるだけでビクッと体を跳ねらせる愁弥を見て更に興奮度が増す。
「あっ…!」
愁弥の部屋にも置いてある特別な媚薬ローションを取り出し、愁弥のモノと秘部にたっぷりと垂らした。
「―…それ、アッ、ん、アァッ…」
「好きだろ、これ」
「はっ…ん」
愁弥のモノを左手で扱きながら右手で愁弥の秘部を攻めると、愁弥は快感に奮えた。
「あ…はっ、あぁ!!ん…」
自ら足を広げて俺が攻める度に声をあげて。
「気付いてるか?自分で足広げてるぞ。イヤらしい」
「綾…っ、りょ…あっ」
愁弥を見下ろしながら不敵な笑みを浮かべて。
愁弥がこうして乱れる事を知ってるのは俺だけ。
俺だけじゃなきゃいけない。
指を3本まで増やして高速で出し入れを繰り返すと、久しぶりだからかもう愁弥はイキそうだった。
「アァッ!ん、ンンッ、りょ、お…ア、ァッ!イ、ク…!イク!」
愁弥は絶頂を迎え、息をきらす。
やべぇ色気…
愁弥の全てを受け入れられるのも、愁弥をこんなにも愛してるのも俺だけ。
「なぁ、指だけじゃ物足りない?」
指だけで快感に酔いしれてる愁弥に追い撃ちをかけるかのように言葉でも攻めて。
繋がりたくて仕方ないのは本当は俺の方。
我慢できなくなった俺は愁弥の返事を聞かずに、愁弥の秘部に自分のモノを押し当て、ゆっくりと挿入した。
「あっ!…綾ぉっ…」
「愁弥っ…」
2分ほど出し入れを繰り返すと、愁弥のモノは再び硬くなっていた。
こうして愁弥と繋がるのは久しぶりだ。
愁弥の綺麗な顔を上から見下ろして、満足するのも久しぶり。
俺の脳内は愁弥で埋まる。
――…愛しいよ、愁弥
愁弥を激しく突きながら、そんな事ばかり考えて。
「綾、ん…寂しかったっ…はぁ、ん…不安だった…」
自分の気持ちを素直に表現しない愁弥が、ぎゅっと俺を抱きしめながら弱さを見せる。
ごめんな愁弥、気付かなくて。
「俺はお前のものだから」
そう言うと、愁弥は安心したのか笑みを浮かべた。
誰にも渡さない。
「愁弥…俺の体も心もお前だけのものだ。何があってもそれは揺るがない」
「アッ…ん、…ンンッ、俺もっ…」
「愛してるよ愁弥」
離れたりなんてするもんか。
お前だけの俺なんだから。
そして俺は久しぶりに愁弥の中を支配した。
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