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第7話 コウイチはドスケベ

  「お前は本当に、ベッドの上では素直だな! こんなコトなら、ずっとベッドに繋いでおけば良かった!」 「良いですよ、コウイチさんにならベッドで飼われても!!」  コウイチの揶揄いをルイが受けて立つと… 「このっ! 言ったなぁ、ルイ?! だったらお前を、私のベッドで飼ってやる!!」  ガバッ… と起き上がり、笑いながらコウイチは腰のベルトを引き抜いた。 「え? まさか本気で?! コウイチさん?!」 「私の前で、口を滑らせたお前が悪いのさ!」  ルイは両手首を掴まれ、まとめてグルグルとベルトを巻き、ギュッ… と締めてコウイチに手の自由を奪われてしまう。    「あっ!? コレではアナタを上手く甘やかせない!!」  コウイチのするコトに抵抗はしないが、ルイはプクッ… と膨れて文句を垂れた。 「お前には散々振り回されたから、今夜は私が振り回してやらないと、不公平だろう?」  ニヤリと笑ったコウイチは…  トロリと淫密で濡れるルイのペニスの先端をチュクッ… と吸った。 「はあっ…! んんっ… コウイチさん… コウイチさん…!」  強気だったルイの声が… 甘く、甘く、愛撫をネダる声へと変わると…  コウイチの瞳に飢えた獣のような貪欲な暗闇が浮かび、もう一度チュプッ… ヂュルチュ… と強く吸い、冷淡にルイのペニスを放した。 「ああっ! コウイチさん? もっと!」 「ダメだルイ、奥まで全部見えるように、足を開け!!」 「そ… そんなっ…!」 「開け!」 「ううっ… んっ!」  熱い視線を感じながら身体中を火照らせて、ルイは命令に従いオズオズと足を開く。 「ルイ、可愛らしくヒクついてるぞ?」 「・・・っ」  ジンジンと痛いほど硬くなったペニスには触れられず、ルイの最奥へ続く入口を、コウイチの指で開かれ…  コウイチの言う通り、ルイも自分のソコが触れられたくて、ヒクついているのが分かる。 「ううっ… そんなに見ないで… コウイチさん…」  恥かしがりながら、ルイは興奮を抑えられず、ブルリッ… と期待で震えてしまう。 「目で犯されるのが嫌なら、舌で犯されたいか?」  器用にコウイチは片眉だけをピンッ… と跳ね上げて見せ、ルイのソコに唇を寄せ、クチュクチュと舌で犯し…  淫らな音で、ルイの耳も犯した。 「ああっ…! あっ! 私がコウイチさんを甘やかすと言ったのにっ…!」  唾液で濡らした中を指で解し、クチュクチュ… とかき混ぜるコウイチにルイが抗議すると… 「もちろん、たっぷりと甘やかしてもらうさ!」  そう言いながら、焦らすようにゆっくりと、コウイチはペニスをルイの中に根元まで挿入した。 「んんんっ! コウイチさんっ!」 「そんなに私が恋しかったか? ルイの中がしがみついて来る」  ニヤニヤと悪い笑みを浮かべ、コウイチはルイの中のヨガリ狂う場所を、ズリュッ… ズリュッ… ズリュッ… と力強く擦る。 「あっ…! あっ…! あっ… はぁっ…! あんんっ!」  堪らずコウイチの動きに合わせて、ルイも腰を揺すると…  コウイチは擦るのをピタリと止めて、ルイを支え身体を繋げたまま、ゴロリと転がる。  腹の上に乗せられ、ルイはピシッ… と尻を叩かれた。 「やっ?! 痛っ…!!  コウイチさんっ?!」 「さぁ、ルイ! 思う存分、私の上で腰を振って、私を甘やかしてくれ!!」 「なっ?!」  コウイチの上に乗って腰を振る体位は、ルイの苦手な体位だった。  我を忘れて夢中で腰を動かし、淫らな言葉で叫び声をたくさん上げてしまうから、後で正気に戻った時に、恥ずかしくて必ず後悔するからである。 (コウイチはいつも大喜びするが)   「もう、こんなコトをさせるなんてぇ! コウイチさんは、アルファの中でも飛び切りドスケベなアルファなのでしょうね?!」  ルイはコウイチ以外のアルファを知らないから比較対象が出来ない。 「今さらソレを言うのか?! 本当に可愛いなぁルイは!」

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