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第3話
三枝「本当にどうしたんだよ、真島?」
真島(ひしっと三枝の手を握りつつ)「三枝! 俺、お前のこと心底尊敬するわ!」
三枝「? そう? (プロジェクトのことかなあ。大した規模のものでは無いんだけど)」
真島(しかしそうなると、ネコ的テクニックは教われないな……。あ、でも逆にタチの立場として、どうされたら嬉しいか聞いてみよう。優秀なサラリーマンは、臨機応変に行かないとな)
三枝「真島?」
真島「ごほん。いや、実はさ。俺がお前に聞きたかったのは、Hテクのことなんだ」
三枝(ポッ)
真島「どうやら俺とお前じゃ、ポジションが逆みたいだから。どうされたら嬉しいか~、みたいなことを聞きたくて。さっ、飲め(ビール注ぐ)」
三枝(ちょっと待てよ。ポジションが逆? てことは、真島って攻だったの? 絶対逆だと思ってたんだけど!?)
真島「てことで、教えてくれよ。お前なら、蓮見さんにどうされたら嬉しい?」
三枝「(あの如月さんが受かあ。想像しづらいんだけど……。まあとにかく、相談には乗ってあげなくちゃ)そうだなあ……。悠人さんは基本的に、自分の欲求より、俺を気持ち良くさせることが第一だからさ。もう全部と言えば全部、なんだけどね」
真島(タチを喜ばせることが第一、だと!? 究極のネコじゃんか。蓮見さん、最高かよ……?)
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