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第4話

三枝「えーと、でも全部じゃ答にならないよな。そうだなあ……。悠人さんて普段Sっ気が強いから、たまに繊細な扱いを受けるとほろっときちゃうかな。(小声で)口で優しくされたり、とかさ」 真島「(Sっ気が強いネコ……。もっと激しくしろぉっ的な?? まあいいや)口でね、なるほど」 三枝「(そうだ、真島は攻なわけだから、その立場でのアドバイスをしなくちゃ)すっごく優しくしてあげるんだよ? 相手の負担にならないようにね?」 真島「(相手の負担になるほど求めまくるネコなのか、蓮見さんは)了解。ちょっと研究するわ」 三枝「楽しんで来てね」 真島「おう。土産買って来るわ」 その後、テクを研究しまくって旅行に臨んだ真島だったが、『どこでこんなコツを覚えた? まさか他の男と……』と如月にあらぬ疑いをかけられてしまうのであった。いきさつを白状させた如月は、とんでもない誤解に目を点にしたものの、真実は伏せておくことにした。社長がバリタチであることは秘書として秘密にしておかなければならない……というのは建前で、単に面白かったからである。真島と三枝の誤解が解ける日は、果たしていつになるやら。 知らなかったんだもん・了

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