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おまけのSS③
そして、晴れて同棲をスタートした如月と真島です。
真島「ふっふっふ~。色々あったけど、修一さんと一緒にこうして暮らせて、嬉しいです!」
如月「ご機嫌だね(そんなに喜んでくれるとは。じーん)」
真島「三枝に自慢するネタが増えますよ。あいつも、同じネコだってわかったことですしね」
如月(やっと誤解が解けたというわけですか。逆に、どういう思考回路をすれば、社長がネコだと思えたんだか。どう見てもバリタチでしょうが、あの方は)
真島「何と言っても嬉しかったのは、俺らのラブラブな所、思いがけず三枝に見せつけられたことです!」
如月「(あ~、あの修羅場の晩ね。こっちは、脚本作りと演技指導に必死だったというのに!)……喜びポイント、そこなの?」
真島「いや、あの、もちろん修一さんと暮らせることが一番のポイントですよ? でもほら、他人から祝福されるのって、嬉しいじゃないですか」
如月「それなら、社内中から祝われたと思うけど。会社公認で、結婚祝金と休暇までいただいたんだから」
真島「えーと、まあ、ハイ。それは……」
如月「ふーっ。あんまり調子に乗ると、社長と三枝君が対抗してくるかもよ? 彼らのラブシーン、見たいわけ?」
真島「(うげっ)いえ、あまり見たくないです。いや、絶対に見たくないです」
如月「なら、控えめにすること(冗談に決まっているでしょう。あの社長が、三枝君の色っぽい姿を他人に見せるわけないでしょうが。すぐ騙されて、可愛いなあ)」
真島(何か、修一さん微笑んでる!? まさか、三枝のそういう場面を想像してるんじゃ!?)
如月(あ~、これは何か誤解してる表情ですね。面白いから、放っておこう)
真島「あのっ。三枝には、もう何も言いませんから!」
如月「でも、蒼君は他人に見せつけたいんだよね? やっぱり恋人としては、その希望は叶えてあげたいなあ」
真島「(いや、他人じゃなくて三枝限定なんだけど)別に、お気遣いは……」
如月「遠慮しないで。蒼君の要望に応えて、今夜はベランダでしようか」
真島「(サーッ←血の気が引く音)冗談ですよね!?」
如月「もちろん、本気だけど? ただし声は出しちゃダメだよ。近所迷惑になるからね」
真島(何でこんな展開になった!? でも、三枝より可愛いと思われたいし、ここは受け入れるべき!?)
如月(競争癖が直らないから、ちょっとしたお仕置きですよ。……おおそうだ、良い考えが)
その後攻組は、恋人自慢はしないものの、定期的に情報交換をし始めた。主な内容は、それぞれの相手へのお仕置きである。こうして受組へのお仕置きパターンは、二倍に増えたのであった。
了
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