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おまけのSS⑤
同棲している如月と真島の話第三弾。
如月「蒼君、今日はもう寝たら? 体調、悪いでしょ」
真島「いえ、平気ですから。DVD、返却期限迫ってますし。観ないと……」
如月「(ピッ)37.8℃」
真島(あーっ。耳で測る高速体温計……)
如月「寝ようね(にこにこ)」
真島「はい……(クソッ。三枝に移されたんだ。あいつこの前、風邪でダウンしてたもんな)」
如月「(この前三枝君の怪我の手当てに使った残りの)冷却シートがあるから、おでこに張って。布団は多めに。お粥と生姜湯を作ったから、食べたら薬を飲むこと(テキパキテキパキ)」
真島「ありがとうございま……、うっ、もしやお粥、ネギ入ってます? (苦手なんだよな~)」
如月「ネギは、風邪に効くんだよ。ほとんど風味がわからないくらい細かくしておいたから、とにかく食べること(ギロッ)」
真島「……はい」
如月「よろしい。ちゃんと食べて薬を飲んだら、アイスも食べていいから(昔治美にしてやっていたのを、思い出しますねえ。あれは小学生の時でしたけど)」
真島「おーっ、俺の好きなチョコ味! てか修一さん、準備万端すぎません?」
如月「営業部で悪い風邪が流行っていると聞いて、あらかじめ用意しておいたんだよ」
真島「そうなんですよ。よく知ってましたね」
如月「社長から伺ってね。三枝君も倒れたとか(あの社長の喜びようからして、看病以外のこともしたみたいですけどね)」
真島「俺は、三枝みたいに軟弱じゃないと思ってたのになあ……」
如月「はいはい、とにかく早く寝ること。冷却シートを交換するのに、ここに居てあげるから」
真島「はい。あ、でもこうして修一さんに付き添ってもらえるのって、何か嬉しいかも。いつもは、社長とずっと一緒ですもんね」
如月「何言ってるの。秘書なんだから、当然でしょ(好き好んで一緒にいるわけじゃありませんよ)」
真島「でも嬉しいんですよ……(すやあ)」
如月(やれやれ、やっと寝てくれた)
なお、風邪ウイルスの移動経路は、翔馬→真島ではなかった。翔馬→看病(とそれ以外のこと)をした蓮見→(仕事柄不本意ながら)蓮見と一緒にいた如月→同棲中の真島、だったのだ。その後遅ればせながらウイルスが活動を始めた攻組二人は、盛大にぶっ倒れることとなる。
了
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