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第5話-3

「やぁ、ウェインさん?昨日診たカウンセラーのリダクナですが」 『えっ?お医者さんじゃ無かったの?』 「あれ、自己紹介してませんでしたっけ?魔法療法カウンセラーです。ごめんなさいね。ええと、電話したのはチャーリー君のことなんだけど」 チャーリーは動悸がした。リダクナという男はたまに突拍子もない事をする。そしてその突拍子もない事がうまくいくことが多いのだ。 今回はどうか。吉と出るか凶と出るか。凶が出たところで病院の待合室にでも居させてもらおうと思っていた。 しかし、今回もうまくいってしまった。 「ほい。泊まりに来て良いって」 「は……」 「色々話したいって」 色々話したい。 チャーリーは先ほどの動悸とは違い、胸が躍った。 「そ、それって、俺と友達になりたいってことかな?リダクナさん!」 「んん?いや知らんが」 「俺ね、ウェインさんとお友達になりたいんだ……」 「ええ?そうなの?」 リダクナはチャーリーを自分の弟のように心配している。主にこういった、人に優しすぎる上にすぐ信じてしまう所が。彼は誰かを信じた挙句、散々裏切られてきたのに全く勉強しないのだ。 それに、チャーリーは人との関係について意見するときは小さい子供のような事を言う。それは彼の育ってきた環境を考えると仕方がないのだが、リダクナはそろそろ時間を作ってお話をした方が良いのかもしれない、と考えてしまう。

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