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第7話-6
ピザ1枚とミートボールスパゲッティ2人前が盛られた皿を置くと、簡易テーブルはいっぱいいっぱいになった。飲み物は各々で持つなり床に置くなりして夜ご飯を食べることにした。
「宅配ピザなんて初めて食べました」
「嘘だろ?」
「スパゲッティはありますよ。俺もマシューも、よく作りますから」
チャーリーはピザを一切れ取り、くるくる丸めシガレットのようにして食べた。ウェインはその独特な食べ方を見なかったことにした。
ピザもスパゲッティも各々半分くらいずつ分けて完食した。チャーリーは少し物足りないようで「いつもこの量しか食べないんですか」と不満を漏らした。
「この量……どころか、久々のちゃんとしたご飯だよ」
「お腹減りませんか?もっといるでしょ?」
「おれは違うけど、お前成長期だもんな……年齢的に」
このアパートの裏手にコンビニがあるから何か買ってこいよ、と冗談で言うとチャーリーは笑顔になり、飛び出して行ってしまった。食いしん坊め。
酒でも飲むか……。
冷蔵庫からビールを取り出し、あおる。目が回りそうな2日間だ。魔法絡みの変なことに巻き込まれて、成長期の友達(仮)を家に泊めている。
玄関の方を見ると取れなくなった血のシミが見えた。これ、修繕費出してくれるんだよな、もちろん?あの先端が欠けた刃物はおれが普段包丁として使ってる物だったし……。
アレはなぜおれの家が分かったんだろう。後をつけてきたのだろうか……。
大きく息をつく。ため息かもしれない。
ちびちびと酒を飲み、湿気たスナックをつまんでいるとチャーリーが帰ってきた。
彼は目を疑ってしまうくらい大量に何かを買い込んできたらしい、両手に大きなビニール袋を2つずつ持っていた。
「何を買ってきたんだ……」
「インスタントラーメンとサンドウィッチとお菓子その他いろいろ……あと飲み物をいくつか」
「酒は?」
「あと5ヶ月経たないと買えません」
チャーリーはさっそくサンドウィッチを開封して食べ始めた。
まだ彼の宴は終わりそうにないので、ウェインはシャワーでも浴びることにした。
「今日シャワー浴びるか?」
「俺は良いです」
「そう。じゃあ寝る準備でもしとけ」
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