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※穿たれる

脱力した祐羽の体は、もはや誰のものか分からない。 九条に軽々と足を開き持ち上げられる。 ピタリと熱いモノが蜜孔に触れる。 「…?…」 胸を喘がせ酸素を取り入れるが、不足しているのか脳が回転しない。 ぼんやりとした頭を使い、何かを考えるが何も分からない。 「ぁ…」 半開きになった唇が、音を溢す。 抗う声を発したいのに出来ない。 少しだけ身を動かした九条に、力のない視線をなんとか向ける。 目を動かすだけでも精一杯だったが、視線の先にある恐ろしい光景に、目を見開いた。 九条の剛直が、蜜孔に突き付けられていたからだ。 自分のモノとは比べ物にならない、その雄をどうしようというのか。 祐羽は、無理だと訴えようとした。 けれど、それよりも先に男が傲慢に言い放った。 「お前が女になる瞬間だ」

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