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※散らされた純潔
何処か楽しそうな声音。
グググッズチュッ…ッンッ‼
拒否の声を上げようとしたが、それよりも早く九条の切っ先が祐羽の中へと突き入れられた。
「ーッ‼ ぁっ…ッ‼」
恐ろしい程に逞しい剛直を無理矢理、胎内へと捩じ込まれる。
慣らされたとはいえそれは初めて男を受け入れる祐羽には、全くもって不十分だった。
「いぃっ、痛いぃぃーッ‼ あぁぁ…っ‼」
一気に涙が溢れだし、頬を伝いポロポロと流れ落ちていく。
ギッチリと埋められた雄の形を嫌でも感じてしまう。
圧迫感と違和感と、激しい痛み。
逃げ出したいけれど、もう動く力も残っていない。
ただただ、痛みに耐えるだけだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
息も絶え絶えとは、この事か。
そんな九条が祐羽を見下ろしながら、口許を皮肉気に少し上げた。
それをボンヤリと見ていた祐羽は、次の言葉に再び涙を溢れさせた。
「まだ俺の半分も入ってないからな」
これ以上は無理。
されてしまったら、自分のそこは壊れてしまう。
イヤイヤ、と祐羽はゆるりと左右に頭を振った。
無理だと…。
そんな祐羽の頬を伝う涙を九条は舌で舐め取った。
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