71 / 1012

※散らされた純潔

何処か楽しそうな声音。 グググッズチュッ…ッンッ‼ 拒否の声を上げようとしたが、それよりも早く九条の切っ先が祐羽の中へと突き入れられた。 「ーッ‼ ぁっ…ッ‼」 恐ろしい程に逞しい剛直を無理矢理、胎内へと捩じ込まれる。 慣らされたとはいえそれは初めて男を受け入れる祐羽には、全くもって不十分だった。 「いぃっ、痛いぃぃーッ‼ あぁぁ…っ‼」 一気に涙が溢れだし、頬を伝いポロポロと流れ落ちていく。 ギッチリと埋められた雄の形を嫌でも感じてしまう。 圧迫感と違和感と、激しい痛み。 逃げ出したいけれど、もう動く力も残っていない。 ただただ、痛みに耐えるだけだ。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ」 息も絶え絶えとは、この事か。 そんな九条が祐羽を見下ろしながら、口許を皮肉気に少し上げた。 それをボンヤリと見ていた祐羽は、次の言葉に再び涙を溢れさせた。 「まだ俺の半分も入ってないからな」 これ以上は無理。 されてしまったら、自分のそこは壊れてしまう。 イヤイヤ、と祐羽はゆるりと左右に頭を振った。 無理だと…。 そんな祐羽の頬を伝う涙を九条は舌で舐め取った。

ともだちにシェアしよう!