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※穿たれる奥

こんなに苦しくて痛いのに、まだ半分も入ってないという九条のことばに、祐羽は目眩を起こす。 望んでもいない行為を強いられ、これ以上の苦痛を与え続けられるのだ。 グググッ 「ぅ…ッ」 九条の雄が奥へと入ってくる。 ピリッとした痛みが走り、確実に入り口が切れたことが分かる。 あんな小さな狭い場所に、大きなモノが入るとは物理的に無理だと思ったが、人間の体は不思議な物で男の欲望を受け入れていく。 ズンッ 「ん…っ…‼」 最後だと言わんばかりに奥へ男が侵入を果たし、力強く突かれた。 自分の奥まで九条の雄が、ふてぶてしく横たわっているのを感じる。 「ううっ…。ふうっ、うっ」 僕は男の人に犯されたんだ…。 祐羽は再び涙を流し始めた。 まだ一度もこんな経験はない。 男は勿論、女とも交際したことすらないのだから当然セックスの経験など一切無い。 結婚した相手と体を重ね、子どもが生まれて…と、それが当たり前として生きてきた。 それは遠い未来の不確かな妄想にしか過ぎなかった。 そんな体の重ね方すら曖昧な考えしかなかった祐羽が、今他人と肌を合わせて謎だったセックスをしているのだ。 ハラハラと流れる涙はそのままに、祐羽は九条の顔を見上げた。

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