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※自分の声と男の声

種付けという言葉の意味は分からない。 けれど九条の容赦ない真上からの暴力的な行為は、確実に祐羽の脳へ警鐘を鳴らし続けていた。 「いっ、あっ、あっ、あっ、ぁっ」 もう喘ぐことしか出来ない。 自然と流れ出る涙が目の横へ伝いそのままシーツへも染み込んでいく。 それを拭う事さえ出来ない。 余裕なんてない。 白くて薄い胸の赤い乳首も痛い程に勃ち上がっていて、見た目にもいやらしさに拍車をかける。 男を受け入れている場所は限界まで広がり、濡れているとはいえ、酷使されて痛々しい。 「ひぃ…んっ」 祐羽は仔猫の様な悲鳴を上げた。 折り曲げられた体に体重をかけて固定され、恐ろしい大きさのモノで奥深くまで突き入れられる。 ズチュズチュという濡れた音と、バツンバツンという肌のぶつかる音。 それから自分の喘ぐ声で、耳が支配されていく。 「あっ、はあっ、あんっ、んっ、あっ」 籠った様な自分の声。 こんな声は自分の声じゃない。 そう思いたかった。 自分の気持ちを守るためか、脳が思考を停止しかけているようだ。 けれど、それは許されなかった。 ベロッ 「!!」 九条がイキナリ祐羽の涙を舐めとった。 そこで一気に思考が回復する。 「…ぁ」 「勝手に他のトコ行くんじゃねぇ」 無表情の中にも熱いものをたぎらせているのが分かる。 男の声は強く恐ろしく、逆らうことを許してくれない。 祐羽は九条の顔を見つめた。 「俺だけ見てろ」 そう言うと、さっき迄の動きが嘘の様に、九条は腰の動きを速めたのだった。

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