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第274話 始まるショータイム

そして決定的に怒りが達したのは、その男子の連れが大人のしかも見た目からしてパーフェクトと言って過言でない男だった事だ。 自分の彼氏とは比べようもない男に、笑琉は一目惚れだった。 ふたりの関係性は知らないが、とにかく隣で甘えている男子が目に余って憎らしくて、仕方なかった。 自分より上位に立たれている気分になり許せない。 普段から気に入らないと絡むタイプの笑琉だが、流石に初対面相手にはしない。 しかしどうしても我慢出来ずに、直接文句を言ってしまった。 案の定、話した感じもモジモジしていて余計に腹が立つだけだった。 だからといって今の自分では、これ以上はどうしようもない。 あの人の事、少しでもアイツに聞いとけば良かった…。 隣に座る自分の彼氏の話しなど聞く気も起きず、笑琉は悔しさに鋭い視線をふたりへと投げるのだった。 「おい、始まるぞ」 「へっ?!」 そうだった、これからショーが始まるんだった! 九条の肩が心地よくついそのまま目を閉じていた祐羽は、声を掛けられてハッと瞼を押し上げた。 それと同時に顎を掬われて、驚きに目を見開いた。 唇が震えてしまうが、それを九条の親指が弄んでくる。 触り方がなんだか意味を含んでいると思うのは、考えすぎだろうか。 「フッ…見なくていいのか?」 「み、見ます見ます…っ!」 またしても鼻先がつきそうな位置で囁かれて、息が止まりそうになった。 ※フォロワー様限定先行公開の番外編をTwitterのぷらいべったーで固定で公開しました。30分クオリティですw今回は【祐羽のひなまつり】興味ありましたらどうぞ♪

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