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第408話 5
洗車を終えた亮介は、自室に居た。
パソコンとにらめっこ。
「んー…どれがいいかな?」
亮介の楽しみのひとつに、祐羽の身の回りの物を買うというものがあった。
「これがいいな」
下着はボクサーブリーフにしている。
ブリーフだとなんだか幼気だし、トランクスなど隙間が多すぎて危険すぎる。
なのでボクサータイプの物で、祐羽に自分が履いてほしい色と柄を選んでいるのだが。
「な、なんだコレは…!!?」
思わず声が出てしまった。
画面を注視する。
そこには『男の娘・男性用』とある。
「でも…これ、どう見ても」
女の子用じゃないブラとショーツだ。
しかも、ヒラヒラフリルでもの凄く可愛いじゃないか!!
でも、男が…いや。
俺の祐羽なら似合うんじゃないか?
いや、まてまて。
正気に戻れよ、俺!!
買ったところで祐羽が身につけてくれるはずないだろ?
「………」
ポチッ
つい購入ボタンを押してしまうダメな父親であった。
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