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第409話 6
夜。
二時間サスペンスを観ていると、温泉のシーンが出てきた。
幸いにも渋い男刑事が捜査の途中で入っているので、安心して祐羽とも観ていられる。
刑事が同じく入っていた老人に、声を掛けて情報収拾だ。
亮介も犯人を突き止めようと、真剣に話に耳を傾けていた。
「温泉も行きたいわねぇ」
香織が言うと、祐羽も頷いた。
「うん!僕も行きたい!!のんびり露天風呂に入りたいなぁ」
「そうか。なら、皆で行くか~!」
亮介が提案すると、香織と祐羽が喜んで頷いた。
二人の嬉しそうな顔を見て、亮介は有休を取ろうと心に誓った。
『神楽さん!!』
『どうした松苗。騒々しい』
テレビでは、温泉に居た刑事に後輩の刑事が慌てた様子でやって来るところだった。
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