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番外編『エロ本がどうした』

※九条が小学生の時のこぼれ話し。 ※九条の女性との性的におわせアリ。 ※九条の同級生達が不憫ですw ■■■■■ 小学校が終わった放課後、皆で遊んでいた時のことだ。 男子達はある物を発見してしまう、それは…!? 「おいっ、見てみろよ!!」 「エロ本だ!!」 「うわぁ~おっぱいデケェ…!」 「つーか、これ凄くね?!男と女がヤってるしぃ~!!」 やんややんやと大騒ぎになる。 興味津々の彼らが見ていると、少し向こうを剣道クラブへと通うクラスメイトを発見した。 「おいっ、あれ九条じゃね?」 「ほんとだ!あいつムカつくよな」 「いっつも偉そうだし、難しい事言ってきて意味わかんねぇし!」 〈〈〈 それにイケメンだし!!〉〉〉 小学6年の一臣は、既に体格は中学生並みどころか高校生に迫る勢いだった。 頭の出来どころか顔でも体でも既に敵わない。 そこで彼らは思い付いた。 このエロ本でからかってやろう、と。 これなら勝てるのではないだろうか? 「おーい、九条!!待てよ!」 「止まれーっ!!」 急いで走って行き、自転車の前に立ち塞がった。 そんな同級生にイラッとしつつ自転車を止めた。 本当なら轢いてやろうと思ったが、後が面倒だという一臣の慈悲心?に彼らは気づかない。 「…どけよ」 整った顔に睨まれて一瞬ビクッとするが、彼らにもプライドがあるので何とか踏みとどまる。 「おいっ、お前エロ本見たことねぇだろ?見せてやろうか~?」 そう言ってウヘヘと笑いながらエロ本を持ち上げた。 きっと慌てふためく九条が見られると思ってバーンと全裸の男女の交わるエッチシーンを見せたものの…。 「ふ~ん。で?それよりもお前ら、女としたことねぇの?裸の写真位でめでたいな」 一臣はとっくに卒業していた。 そんな自分のことばに衝撃を受ける同級生を見て一臣は小馬鹿にするように唇の端を上げた。 「俺、本で満足出来ねぇから」 そして、どんなお姉さん達も一臣に掛かればイチコロで…。 「つーか、どけろ」 一睨みして道を開けさせると、唖然とするクラスメイトを置いて一臣は剣道クラブへと向かった。 クラブを終えて帰宅した一臣は世話係りの組員に「バカの相手はしたくねぇから、今度からクラブ車で連れてってくれ」とお願いするのであった。

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