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番外編『モブ男子の部活動報告』
※モブ男子を通してのバスケ部の様子。
祐羽の平凡でないチャームに、メロメロになって、ちょっと不謹慎な部活動に注目して下さい。
※ラストで、ちょっとだけ本編にリンクしてます。
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俺の名前は、田中聡。高校二年。
まぁ、名前もよくある名前で、顔も特別特徴の無い顔だ。
だけど、運動神経はいい方だから中学の頃から大好きなバスケ部に入って日々鍛練。
そしてこの近年、強いこの高校に入学した。
周りも中学で活躍したヤツも多くて、スタメン目指して切磋琢磨している。
和気藹々《わきあいあい》としつつもライバル同士で、練習では熱く対立する時も多い。
というか、そんな場面が今年から増えた。
「失礼しま~す」
部室で皆が着替えていると、ドアが遠慮がちに開き、少し高めの声が室内に響いた。
すると、驚くほどに皆が入り口へと視線を素早く向けた。
挨拶をしながら部室へ入って来たのは、今年から入部した後輩。
名前は月ヶ瀬という。
俺とは違って珍しい苗字だ。
下の名前も祐羽といって、どっちも珍しい。
直ぐに三年生や調子の良い同級生が入り口へと声を掛ける。
「お~、早く着替えろよ!!」
「先に行っちまうぞ!」
「は、はいっ!!直ぐに準備します!」
先輩達に言われて、月ヶ瀬は慌てて荷物をロッカーに入れた。
月ヶ瀬は、まだ中学生みたいなところがある。
見た目もだけど、言動がガキっぽいんだよな。
そのせいか、バスケ部連中からは猫可愛がりされている。
…が、最近何かがおかしいと思うのは俺だけか?
そんな俺の疑問に思うところをこれから報告したいと思う。
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